Another Strawberry 【stpr】【マフィア】

… ページ19

遠「今回あんた達に任せられたのは、これよ」

俺は資料の1つを開いた
と、すぐに「あっ…！」という声がもれた

それは他の5人も同じだった


『遠井さん、これって･････！』

遠「えぇ。そうよ」


る「…さっき、ニュースで言っていた事件の･････」

俺達が見た資料には、事件の事が詳しく書いていたのだ

さ「という事はやっぱり、この事件は連続殺人なのか…？」

遠「そうなるわ。ちょっと、これ見て」

遠井さんは顔写真が載った紙を資料の上から並べた
1人はハーフのような見た目の男性、また1人は清楚で華奢な女性、さらには黒人の男性など多種多様だった

遠「事の発端は、先月悠木(ゆうき)町で近くに住んでいるマオル岡本(おかもと)さんが殺害された事件からだったわ。でもその時は、私達もこんな大事件になるなんて思ってはいなかった」

少しため息を吐いて遠井さんは続けた

遠「そしてその約2週間後、今度は杉田(すぎた)市で似たような事件が発生した。そこで亡くなったのが風縄 羽菜(かざなわ はな)さん。NPO法人で代表をつとめていたみたい」

莉「へぇ…」

遠「警察(私達)もすぐに捜査を開始したわ。先の事件との関連性を調べるためにね。




そしたら、とんでもない事(・・・・・・・)が分かった」

こ「とんでもない事…？」

俺達は遠井さんを見つめた





遠「杉田市の隣、水瀬(みなせ)町でも起こっていたのよ。2つの事件と同じ事件が(・・・・・・・・・・)


しかもほぼ同時刻(・・・)にね」


「「「「「『えぇっ！？』」」」」」


思わず声を張り上げて驚いた
これが何を意味するか
それは…


ジ「犯人は…単独ではない(・・・・・・)っちゅう事か･････？」

遠井さんは「えぇ」と答えた
俺達の間に不穏な空気が流れる

莉「…早くしないと、また新たな犠牲者が出るかもしれない･････！」

遠「だから、私からもお願い。この事件の犯人を何としてでも突き止めて」

遠井さんの真剣な眼差しに、俺は一拍だけ置いて言った







『分かった』

…→←＃3　異端の教え

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す