第1話 ページ2
私には双子の兄がいる
名は織田作之助
貧民街で暮らす。"暗殺者"である
私が敬愛していた作家と同姓同名
そして、私の見ていたアニメ
文豪ストレイドッグスの登場人物である。
そんな彼の妹になった訳だ。
或る冬の日
私達は何時ものように
依頼を終え路地に帰ってきた
『兄さん、今日は寒くなるから暖かい
格好してね。』
「嗚呼、分かった。」
兄作之助は病弱である為に冬は大敵なのである
「ケホッ......少し寝てもいいか、作?」
『うん、今日はもう依頼もないからゆっくり
休んでいいよ。』
「有難う。」
そう云って横になる兄
私は今日昼御飯を買いに街に出掛けた。
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30分後
『(思ったより、帰るのが遅くなってしまった....
早く帰らなきゃ)』
昼御飯を買った私は足早に何時もの路地裏に
向かった
『ただい――!? どうしたの兄さん!』
路地裏には、口から大量の血を吐き苦しむ
兄がいた
「ゴホッ......済ま......な......い」
『喋っちゃ駄目だよ!』
「聞いてくれ......"作弥"」
珍しく名前で呼ぶ兄
兄が私の名前を呼ぶのは怒っている時と
話を聞いて欲しい時だ
私は、唇を噛み締めながら兄の言葉を聞く
「お前は、何時も悲しそうで......優しくて
誰よりも大人だった......偶にお前の目が
見ているのは、此処じゃない何処か......遠くの
世界なんじゃないかって思う......でもお前は
俺の唯一の妹だ。それは変わらない。
今まで......有難う.....最後にこれを......
俺の異能力"天衣無縫"これがあれば
お前を......必ず......ま......もっ......」
兄は私には赤い結晶を託す、瞼を閉じた
『兄さん!!! 起きてよお願い......起きてっ!!』
私の叫び声は、誰にも届かず
唯何回も何回も路地裏に響いた
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三日後
真新しいお墓に花束を添え
『兄さん、貴方はよくやったよ....この世で
唯一の最高の兄だよ。私頑張る......兄さんの
分もいっぱい生きる、だから見守ってってね。』
兄から貰った結晶を抱きしめ
『異能力"天衣無縫"』
無数の文字列が私を包みこむ
『貴方の友人を救済するのが私......織田作弥の
務めだ。頑張ろうじゃないか。』
ラッキーアイテム
麦わら帽子
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読書日和(プロフ) - あい様、教えて下さりありがとうございます( > _ < )修正しておきました (2019年3月9日 7時) (レス) id: 074c26cf03 (このIDを非表示/違反報告)
あい - あの、19話と20話が同じなんですけど。 (2019年3月8日 21時) (レス) id: ba4bf15776 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:読書日和 | 作成日時:2019年2月19日 21時