【オリジナル】私が恋した相手は＿＿＿でした。

第二十九話。 ページ31

紗那Side＿＿＿＿



Aが学校を休むなんて珍しい事だった。
もしかしてと思い、優真を問い詰めてみる。


紗那「あんたさ…Aに何かした？」

優真「日高…？何も…あ。今日メール送った」

紗那「なんて」

優真「それは……大した事じゃないし」


あたしはそれに対して質問しようとしたが、
綾乃の声によってそれは遮られた。


綾乃「優真くん。これ持ってきたんだけど」

優真「マジで貸してくれんの！？」

綾乃「いいよ。でも…汚したら許さないよ？」

紗那「綾乃……」


もしかしてAは優真と綾乃が付き合ってるのかと思って…？

綾乃はAの親友なんじゃないのか？


一人悩むあたしの耳に入って来たのはクラスの男子の会話。


「つか、優真と滝川って付き合ってんの？」

「マジか。まあ、ぽいよな。ぶっちゃけどっちが告ったと思う？」

「お前聞いて来いよ」

「はぁ！？」


そしてクラスの女子からもこんな声が。


「綾乃ちゃんと森って付き合ってんの？」

「え！？あれはそうでしょ」

「あんたはどうなの？隣のクラスの…」

「うわぁぁぁああ!!!」


……うん。
皆青春してるなーとかもあるけど、とりあえず家に帰ったらまたAにメールしてみよう。

そう決めても、あたしの心の中にあるのは不安だけだった。


綾乃「優真くん。今日駅前のショッピングセンターでいい？」

優真「ああ。いいよ」


大丈夫だよ…ね？きっと……
A＿＿＿＿

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