【オリジナル】私が恋した相手は＿＿＿でした。

第二十話。 ページ22

『好きなんだよ…』

綾乃の声が頭の中で何回も流れてる…

私は何が何だかわからなくなって
綾乃の家をとびだした
綾乃のお母さんには明日謝ろう

「はあ…」

なんでかな…べつに綾乃のが
誰を好きだろうが関係ないのに

それがたとえ優真だろうと…

私には関係ないのに…

「Aちゃん？」

いきなり後ろから声をかけられて
私はびっくりしてもっていた
ケータイを落としてしまった

A「秀一くん」

秀一「ごめん！驚かせちゃった？」

A「ううん大丈夫だよ」

落としたケータイについていた
ストラップが壊れていた

秀一「本当ごめん、ストラップ…」

A「気にしないで！」

割れたストラップは
去年の私の誕生日に優真が
くれたものだった

A「本当に…いいの気にしないで」

秀一「なら！なんでそんな泣きそうな顔してるの？」

A「してない！」

秀一「大切な…ものだったの？」

私は無言で首をふった

秀一「……ちょっと話さない？」

A「ごめん私今日は帰る…」

秀一「そっか…」

ギュッ…

いきなり秀一くんに抱きしめられた…

A「し、秀一くん？」

秀一「ごめん、なんでもない忘れて、じゃあまた明日学校で」

私は秀一くんの後ろ姿を見送りながらしばらくそこにぼーっと
突っ立っていた

第二十一話。→←第十九話。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す