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your side
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「 ただいま …って、涼介…? 」
家に帰ってリビングの扉を開けたら、ソファーでうずくまって泣いている涼介がいた
何かあったのかと焦って近づくと、ゆっくりと顔をあげた涼介。…涙で、ぐしゃぐしゃだった。
『 …ごめん、っ…ね、っ…』
「 なんで謝るの…? 」
『 ……ほんとに、俺 … Aの恋人でいていいの、…?』
「 …は、当たり前じゃん、そんなの 」
『 …っ俺、匂わせばっかりするから …、こんな彼女、ほんとは嫌なんじゃないかなって思って… 』
涼介は最近心が不安定で、 いろんなことが重なって、苦しくなっちゃったみたい …。
別に俺は、涼介の匂わせが嫌だなんて思わないしむしろそんなに好きでいてくれてるんだなって感じられるから嬉しいし。
涼介のことだから、また1人で抱え込んじゃったんだね …
「 …っでも、ね……おれ、Aと別れたくないの …… っ、離れたくない ……っ、」
『 涼介 、俺別れたいなんて一言も …』
「 やだっ…別れたくない…っ、ずっと一緒がいいの ……っ、」
別れたくない、離れたくないって、
涙で体を震わせながら、すがりついてくる涼介は、本当に弱々しかった。
「 俺、涼介の嫌なところなんて1個もないよ?匂わせだって、愛されてるってわかるし、俺はなんとも思ってない。
…それに、ちゃんとわかってるから。不安だからこそしてることなんだよね? 」
『 …っ、うん、……』
「 じゃあ尚更。無理に匂わせやめようとか思わなくていいよ? ……あと、別れるつもりも離れるつもりも全くない。
だから大丈夫、そんなに思い詰めないでも、自分のこと責めなくていいの 」
少しでも涼介の心の中の不安を浄化してあげられるように、優しく背中を撫でて、優しく語りかければ、
俺の腕の中で、安心したように、また涙を流し始めた。
『 …これからも、…一緒 …、?』
「 ん、ずーっと、一緒。」
俺の胸に顔を埋めている涼介の顔をあげさせて、優しく唇に口付けると、涼介はほんのり笑顔を浮かべて、ぎゅっと抱きつく力を強くした。
『 今日はずっとくっついてたい … 』
「 いいよ?涼介がそれで安心するならいくらでも。」
いつかこの関係を公表できるときまで、…
だからしばらくはこのまま、ひっそりと愛を育むんだ。
" 匂わせ " という愛情表現を受け止めながら …_____
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HONEY×BLACK(プロフ) - いつも楽しく拝読させて頂いております。リクエストなんですが、山田くんが先輩や後輩に取られて、寂しくて嫉妬しちゃう黒崎くん、というお話が見たいです! アバウトですみません...。 (2020年6月28日 10時) (レス) id: ad03889a20 (このIDを非表示/違反報告)
雄貴(プロフ) - 良かったです!今回はすぐに気づけました! (2020年6月26日 21時) (レス) id: 12c27f9848 (このIDを非表示/違反報告)
ひより(プロフ) - 雄貴さん» あってます!!!! (2020年6月26日 21時) (レス) id: 4056bec7ac (このIDを非表示/違反報告)
雄貴(プロフ) - 縦読み、だいすき はなさない であってますか? (2020年6月26日 20時) (レス) id: 12c27f9848 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - 2回にわたり長文失礼しました。 (2020年5月31日 8時) (レス) id: 91c32e23e0 (このIDを非表示/違反報告)
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