story22 ページ23
貴方side
どしゃ降りの雨に打たれながら真っ暗な道を行く
さっきから私が目にしている携帯の液晶画面には『黒尾鉄朗』と表示されている
私が何度も押すのをとどまった名前
押そう押そうと思ってもどうも踏み出せないまま携帯を閉じてしまう
時間は20：58
父さんが帰ってくるまでまだ時間はたっぷりあるが、さすがにこれだけの時間雨に打たれていたら風邪をひいてしまう
まだやりたりない感があるが家に帰ることにした
珍しくリビングの灯りがついていたので多分母さんが部屋から出てきたのだろう
玄関のドアを開けると途端にリビングの方から激しい物音が聞こえた
何事かと思い走って様子を見に行くと、そこにはめちゃくちゃになった家具とその傍で父さんが母さんを殴っていた
「なに、やってるの…？」
母さんはぐったりとしていてびくともしていない
そんな無抵抗の母さんを父さんは休むことなく拳をぶつけていく
「や、やめて‼」
私が声をかけても父さんは殴り続ける
そんな父さんを止めさせないとという一心で母さんを引き剥がす
「…こいつが、こいつが悪いんだ。俺にナイフなんて向けてくるから、」
確かに父さんの足下には私が愛用しているフルーツナイフが転がっていた
何に怯えているのか父さんは「こいつが、こいつが、」と言いながら私を殴る
私一人じゃ止められない。
私は何故かその時京治にかけようとした
ポケットに入った携帯を取り出して電話をかける
「もしもし京治!?お願い、助けて…！」
それを言い終わった直後父さんに携帯を取り上げられ、そのまま地面に叩きつけた
「…別にお前らなんていらねぇんだよ‼俺にはナオミさえいれば！」
父さんはしまったとでも言うように自分の口を手で覆う
「…知ってるわよ、あんたに女がいることくらい。いつも酒と煙草の臭いしかしなかったあんたから女の香水の匂いがすれば嫌でも気づくわ。
兄貴を追い出して、母さんを傷つけて、家庭を崩壊させたあんたの方がいらないのよ。さっさとこの家から出ていけ。」
言いたいことを全部吐き出した
今まで怯えてずっと言えなかった事を言えてもう後悔はない
父さんは激しい怒号を上げながらフルーツナイフを手にとって降り下ろした
兄貴、戻れる場所残せなくてごめんなさい。
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ぱく(プロフ) - ルナさん» コメントありがとうございます(*´∀｀)少し最後は無理矢理だったかなとは思うのですが、そう言ってもらえて嬉しいです(*´-`) (2016年8月11日 11時) (
レス) id: a4e92d1b8a (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - さいごよっかったです (2016年8月11日 10時) (レス) id: 28e11fac7c (このIDを非表示/違反報告)
LOVE&Anime(プロフ) - いえいえこちらこそ無理を言ってすみません、新作頑張ってください。 (2016年8月3日 23時) (レス) id: 55de396f05 (このIDを非表示/違反報告)
ぱく(プロフ) - LOVE&Animeさん» すみません。番外編を考えていたのですが、これから新作を考えているので作れそうにありません(._.)検討すると言いながらこんな結果になってしまい、申し訳ありません。 (2016年8月3日 22時) (レス) id: a4e92d1b8a (このIDを非表示/違反報告)
ぱく(プロフ) - LOVE&Animeさん» 了解しました！少し検討してみます(*´∀｀)コメントありがとうございました(*´-`) (2016年8月2日 23時) (レス) id: a4e92d1b8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱく
| 作成日時：2016年6月20日 0時
