story13 ページ14
貴方side
あれから兄貴を捜すため街中を走りまわった
どんなに走っても走ってもそれらしき人はいなくて不覚にも泣きそうになって涙を飲み込む
ふと携帯を見るとたくさんの着信履歴と今の時刻が目に入った
着信履歴の正体はやはり京治で計16回かけてきていて呆れるの一言につきる
確かにもう外にいたら補導されるし、液晶に映る時刻は20:52
もうそろそろ父さんも帰ってくるし潮時かと思い、家に帰ることにした
「…ただいま。」
そう小さく言って玄関のドアを開けるともう父さんが帰ってきていて少し焦った
リビングの光がついていないのを見るともう寝ているようだ
音をたてないように上がると
「…Aちゃん…?」
か細く弱々しい声が聞こえた
そこにいたのは痛々しく頬に傷を作った母さん
「…Aちゃん、もう帰ってこないかと思った…。」
「…ごめん。」
母さんをなだめるように背中をさすると怯えたように肩を震わせて
「Aちゃんも私を捨てるの…?Aちゃんも鉄朗みたいに私を捨てるの…?
Aちゃんがいないせいで私が誠一さんに…、」
あたしのせいで殴られたとでも?
あたしはあんたのせいでいつも殴られてるけどね
何かをねだる子供のように私にすがる
『兄貴を捨てたのはあんたでしょ』
そんなことあたしが言えるはずもなく、
「…うん。ごめんね。あたしどこにもいかないから。」
あたしもなんだかんだ甘いな
こんな馬鹿女を庇うなんて
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ぱく(プロフ) - ルナさん» コメントありがとうございます(*´∀`)少し最後は無理矢理だったかなとは思うのですが、そう言ってもらえて嬉しいです(*´-`) (2016年8月11日 11時) (レス) id: a4e92d1b8a (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - さいごよっかったです (2016年8月11日 10時) (レス) id: 28e11fac7c (このIDを非表示/違反報告)
LOVE&Anime(プロフ) - いえいえこちらこそ無理を言ってすみません、新作頑張ってください。 (2016年8月3日 23時) (レス) id: 55de396f05 (このIDを非表示/違反報告)
ぱく(プロフ) - LOVE&Animeさん» すみません。番外編を考えていたのですが、これから新作を考えているので作れそうにありません(._.)検討すると言いながらこんな結果になってしまい、申し訳ありません。 (2016年8月3日 22時) (レス) id: a4e92d1b8a (このIDを非表示/違反報告)
ぱく(プロフ) - LOVE&Animeさん» 了解しました!少し検討してみます(*´∀`)コメントありがとうございました(*´-`) (2016年8月2日 23時) (レス) id: a4e92d1b8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱく | 作成日時:2016年6月20日 0時