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story12 ページ13

貴方side




簡単に夕飯を作って母さんのドアの前に置く




食器が置いてあるということはちゃんと朝ごはんは食べたみたいでほっとした




その食器を持って台所に向かう




炊事、洗濯、掃除など3年くらいやっていたらもう習慣になっていてもう嫁に行けるんじゃないかと思う




それらを全部終わったのは夜の7時だった




制服の上に黒のパーカーを羽織って家を出る




辺りはもう太陽も沈んで光の根元は月だけとなっていた




まだ7時だというのにあたしの周りにはひとっこ一人いない




でも数分歩いて住宅街を抜けるとそこは悪い輩がゴロゴロいる




部活帰りだろうか、エナメルバッグを背負った一際小さな男の子がかつあげにあっていた




金くらいパパママにねだっとけばいいのに何故他人から奪おうとするのかがわからない




「…ねぇ、」




そんな輩が一番嫌いだ




「あぁ?誰だお前。女は黙ってろ。」

「なに?君が俺らに金くれんの?」




金髪ピアスで外灯の光が反射して目障り




「別に。金ないならその臓器でも売って作ったら?それが無理ならパパママにおねだりして貰えばいいじゃん。」




あたしの言葉のどこが気に触ったのか男の一人があたしの鳩尾にグーパン入れてきた




「ごめぇん。手が滑った。」




苦しかった。




息が通らない。




「女が俺らに口挟んでくんなよ。何様だてめぇ。」




でも痛くなかった。




だって他人からのパンチと肉親からのパンチどっちが痛いかなんてわかるでしょう?




「…痛くない。」




ぼそりと呟いてあたしを殴った男の急所に蹴りを入れる




汚いうめき声をあげて男はうずくまった




「なッ、てめぇ…!」




二人目があたしの頬を殴った


口の中に鉄の味が広がる




これも慣れたわ。




「…痛くないって。」




二人目にも急所に一撃




これで動ける気力はないかなと思って質問をひとつ




「黒尾鉄朗って知らない?」




その名前を口にすると男二人はさらに顔を青くした




「お、お前、あいつの知り合いか?だから止めたんだろ。」




男の話によると、一週間ほど前にさっきみたいにかつあげをしてる最中兄貴にボコボコにされたらしい




どこらへんにいるかを聞くと兄貴はいろんなところを転々としていて居場所はわからないとのこと




「ありがとうございました。

お大事に。」








『その時の笑った顔はいかにもあいつ、黒尾鉄朗の顔だった』

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ぱく(プロフ) - ルナさん» コメントありがとうございます(*´∀`)少し最後は無理矢理だったかなとは思うのですが、そう言ってもらえて嬉しいです(*´-`) (2016年8月11日 11時) (レス) id: a4e92d1b8a (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - さいごよっかったです (2016年8月11日 10時) (レス) id: 28e11fac7c (このIDを非表示/違反報告)
LOVE&Anime(プロフ) - いえいえこちらこそ無理を言ってすみません、新作頑張ってください。 (2016年8月3日 23時) (レス) id: 55de396f05 (このIDを非表示/違反報告)
ぱく(プロフ) - LOVE&Animeさん» すみません。番外編を考えていたのですが、これから新作を考えているので作れそうにありません(._.)検討すると言いながらこんな結果になってしまい、申し訳ありません。 (2016年8月3日 22時) (レス) id: a4e92d1b8a (このIDを非表示/違反報告)
ぱく(プロフ) - LOVE&Animeさん» 了解しました!少し検討してみます(*´∀`)コメントありがとうございました(*´-`) (2016年8月2日 23時) (レス) id: a4e92d1b8a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぱく | 作成日時:2016年6月20日 0時

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