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「Aの飯食えるってホンマ！？」
「Aちゃんが俺の為に手料理振舞ってくれるって！？」
「女の作る飯……！」
「残念、俺らも作るんだな」
「死ねトントン」
「消えろゾム」
ブーイングが飛び交う中出来上がった料理は美味しそうだった。だが、誰一人として料理に手をつけることは許されなかった。鬱先生が真っ先にフォークを伸ばした瞬間、Aが鬱先生の手を掴んだ。
「まだ、揃ってないです」
「Aちゃん、力弱い……」
「関係ないじゃないですか！？私だって鍛えれば、デコピンで人殺せますから！」
「馬鹿もここまでいくと愛おしいわ」
この場に揃っていない男はただ1人、グルッペンだけだ。スっと立ち上がったAは部屋を出て行く準備をする。
「A？どこ行くん？ついて行こか？」
「グルッペンさんを引っ張り出してきます」
「……じゃあ、1人で平気やな」
待ってるから、行っておいで。と皆の優しい声援を受けてAはグルッペンの部屋へと向かった。
「なんか、Aちゃん雰囲気変わったね。こう、吹っ切れたっていうか」
「お前らこそ、動物みたいに襲いかかること減ったやん」
「元の世界に帰りたがっとるAに、干渉したらアカンな…って」
「俺らのせいでAが帰れんくなったら嫌やし。あの子は、笑っとるのが1番可愛ええから」
「……グルッペンさん」
「いい。俺無しで食え」
「子供じゃないんですから」
「俺に近寄るな」
「……5秒以内に出てこなかったら、ドア壊しますよ」
「は？」
勝手に5秒数え出すA。5秒経っても出てこない事を確認すると、Aは拳を握ってグルッペンの部屋の扉を突き破る勢いで殴りつけた。
「痛ッ……！！！」
どうやらAは自分の力を過信していたらしい。凹みもしていない扉。あまりの痛みにのたうち回るA。痛みに呻くAの声が可哀想でグルッペンは扉を開けた。
「……何をやってんねん、お前」
「あ、グルッペンさん。ようやく出てきましたか」
「…どういうつもりや？」
「私、絶対元の世界に戻ります。襲われても、逃げたり、助けを呼ぶので大丈夫です。だから、仲良くしましょう？これで仲直りです！」
Aはグルッペンと小指を絡ませた。
「何？」
「指切りという文化です。約束とかする時にします」
「約束って……」
「嫌いにならないでください」
「それは、こっちのセリフや。嫌いにならんとってや」
「当たり前です。……皆待ってますよ」
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かす(プロフ) - かこつです。楽しませていただきました。ありがとうございます (7月17日 19時) (
レス) @page48 id: b1482de086 (このIDを非表示/違反報告)
らあゆ(プロフ) - ありがとう……ありがとう……ほんまにありがとう…一気読み最高でした( ；∀；)夢主可愛すぎるだろ…ありがとう(*´；ェ；｀*) (2023年3月21日 8時) (レス) @page47 id: 61afbf51de (このIDを非表示/違反報告)
♪si?do☆(プロフ) - とっても面白かったです！また面白い作品書いてください！ (2023年1月6日 16時) (レス) id: 89c26ef77d (このIDを非表示/違反報告)
ヒル(プロフ) - 新しい番外編...？好き。夢主の平和ボケっぽいのがずっと抜けない感じ好き。もう、語彙力喪失。ありがとうございますほんとに番外編感謝します...！ (2022年12月21日 23時) (レス) @page43 id: e3196d1b3b (このIDを非表示/違反報告)
小雪 - 完結おめでとうございます！番外編が好きすぎる…。いつも更新されるたびにわくわくして読ませていただいておりました。本当に素敵な作品をありがとうございました！ (2022年12月16日 0時) (レス) @page41 id: 472937dc0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2022年11月23日 16時
