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トントンの後ろをトコトコと着いていくA。その小動物的な可愛さにトントンは思わず胸を押さえた。普段女性と接する機会などほぼない。ましてや彼は童貞だ。もう既に危うい理性をなんとか繋ぎ止める。エレベーターを使い、最上階にやって来た2人は漆の塗られた大きな木の扉の前に立つ。
「この先に、偉い人が……？」
「そんなに緊張せんでもええよ。優しい……いや、まぁ、理不尽に人を殺すような奴ちゃうから。リラックスして」
「そう言われても……」
心の準備ができていないのにも関わらず、トントンは扉を開けた。
「グルさん」
「トン氏。どこ行ってたん？」
「大広場で、女を見つけた」
「はぁ！？すぐ保護センターに」
「ちゃうねん。そうしてあげたいんやけど、国籍不明でな。覚えとるか？先々代が言っとった異世界人の話。どうやら、その異世界人っぽいんやけど」
普通なら有り得ない話だが、過去に事例があったため、我々国総統、グルッペンは重々しいため息をついた。
「その人が？」
「ああ」
「……お、お初にお目にかかります……えっと」
「っふ、堅苦しい挨拶はいい。とりあえず座りたまえ。トン氏。緊急会議だ。アイツらを呼べ」
「分かった」
トントンは通信でこの国の幹部達に連絡を入れた。至急総統室に来るように、と。忙しなく視線を動かすAは意を決したようにグルッペンには話しかける。
「あの、保護センターとは？」
「女性なのに、知らないのか！？そうか、君の世界には無かったんだな。……ならば覚悟して聞いた方がいい」
グルッペンが口を開こうとした瞬間、総統室に人がなだれ込んできた。
「……女、」
目付きを変えた幹部の1人、ゾムが彼女に飛びかかって服に手をかける。いきなりの事で怯えた声をあげるA。
「ひっ、なんですか！？や、やめてください……!!!」
「ゾム！！落ち着け。お前らもや。この人は、野良ちゃうで。抑えろ」
トントンの怒号が響き渡る。彼女から引っペがされたゾムは不満の声をあげる。
「なんでや！だって女やん！」
「今から話す」
一連の流れを説明された幹部達は、目を丸くしている。しかし皆も同じように異世界人が話は聞いているため、納得している。
「……トントン、さん」
「っ、……ほら、怯えてもうたやん」
「ご、ご、ごめんなぁ。知らんかってん」
ゾムが優しく話しかけるが、Aはすっかりゾム達に怯えている。大きく咳払いをしたグルッペンは、先程の話の続きを話し出した。
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かす(プロフ) - かこつです。楽しませていただきました。ありがとうございます (7月17日 19時) (
レス) @page48 id: b1482de086 (このIDを非表示/違反報告)
らあゆ(プロフ) - ありがとう……ありがとう……ほんまにありがとう…一気読み最高でした( ；∀；)夢主可愛すぎるだろ…ありがとう(*´；ェ；｀*) (2023年3月21日 8時) (レス) @page47 id: 61afbf51de (このIDを非表示/違反報告)
♪si?do☆(プロフ) - とっても面白かったです！また面白い作品書いてください！ (2023年1月6日 16時) (レス) id: 89c26ef77d (このIDを非表示/違反報告)
ヒル(プロフ) - 新しい番外編...？好き。夢主の平和ボケっぽいのがずっと抜けない感じ好き。もう、語彙力喪失。ありがとうございますほんとに番外編感謝します...！ (2022年12月21日 23時) (レス) @page43 id: e3196d1b3b (このIDを非表示/違反報告)
小雪 - 完結おめでとうございます！番外編が好きすぎる…。いつも更新されるたびにわくわくして読ませていただいておりました。本当に素敵な作品をありがとうございました！ (2022年12月16日 0時) (レス) @page41 id: 472937dc0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2022年11月23日 16時
