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「A〜」
シュンと項垂れるAを抱き寄せたトントンは、耳元でAの名前を囁く。顔を上げたAの目に映ったのは、みたらし団子を持って微笑む愛する旦那(仮)。
「流石にゾムから奪うのは、俺の気も引ける。っちゅう訳で、あーん」
「っふふ、あーん」
トントンの持つみたらし団子に食いつくと、ついでにトントンが頭を撫でる。因みに、ゾムにみたらし団子を取るよう指示したのはトントンだ。これがしたかっただけである。そんなことは知らないA。嬉しそうにトントンに餌付けされている。
「惚気とるな」
「ああ、ただなんでやろな。ムカつかん」
「Aが可愛ええからやろ」
「なるほど、納得」
「トン氏のあんな緩んだ顔、久しぶりに見たぞ」
苦笑いでグルッペンが言う。口いっぱいに団子を頬張っているゾムは、モゴモゴとしながら、酔いが回ったシャオロンに日本刀を渡している。
「花は桜木、男はシャオロン。この腕が砕け散ろうとも、大先生のケツを砕きます!!」
日本刀で素振りをしながら、機嫌良くシャオロンが鬱先生に近づく。ブフッと吹き出して、辺り一面を酒で汚した鬱先生は、逃げようと立ち上がったが、シャオロンに着物の帯を掴まれ、それは叶わなかった。
「今日この日のために素振り1日1000回」
「そんな暇あったら、仕事せえや」
「酔ってますねぇ」
「おいで、A」
そう言って、トントンはAをあぐらの上に乗せる。キョトンとして座るAの頭の上に顎を置いて、シャオロンのケツしばきを楽しそうに見ている。
「いっきまーす」
流石に、刀身は鞘の中に隠れているが、それでも痛いだろう。大きく振り上げて、鬱先生のケツに向かって振り下ろされる。えげつない音がして、鬱先生が倒れ込み、ドッと笑いが起こる。
「あんっ!!」
「アカンアカン。A聞いたらアカン。耳が腐る」
「ちょっとトンち!?酷ない？……ね、Aちゃん」
「同意を求められても困ります」
相変わらずトントンは、Aを背後から抱きしめながら、片手でAの口に食べ物を運んでいる。Aも嫌がらずにそれをパクッと頬張る。
「こんなに食べたら太っちゃうな」
「ええんやで。太ってもAのこと好きやし」
「私が嫌なんですぅー」
プクッと顔を膨らませると、トントンが発作的な声を上げて両目を手で覆う。呆れ顔でグルッペンは、Aに酒を注ぐ。
「ホンマに、Aのこと大好きやもんな。少しは大人しくならんのか」
「無理」
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ゆず塩(プロフ) - 何回も読み直して部屋が水没するくらい泣きました…最高です！！ (3月29日 1時) (
レス) @page50 id: 8ae73bc925 (このIDを非表示/違反報告)
けんまおし1016(プロフ) - もうこの作品も最高でした!!!!最後のrbrさんとの話がまたよかったです!!大好きです!!←突然の告白 (2022年12月11日 14時) (レス) @page50 id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
ねう。(プロフ) - ボロッボロに泣きました。とても素敵なお話でした。今までたくさんのお話を読んできましたが、こんなに感動して心を動かされてドキドキしたものはこれが初めてでした。何度も読み返させてもらいます！素敵なお話をありがとうございました！！ (2022年9月5日 18時) (レス) @page50 id: dee5bda7f0 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぺに(プロフ) - ｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡←感動しました。ひよこさん大好き。 (2022年6月17日 23時) (レス) @page50 id: bcadc0cb73 (このIDを非表示/違反報告)
防弾チョッキ（初心者） - なんちゅう殺傷能力の高いお話を書くんや・・・最高ですありがとうございました。自分的に最後のrbrさんとの会話がウヘヘヘヘ←ｷｯﾓ (2022年5月2日 23時) (レス) @page50 id: 16da95312d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2021年10月10日 17時
