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「冷えるわ……」
Aがこの場所に来てから大分時間が経った。冬は過ぎたがまだ寒さの残る春。手を擦り合わせながら廊下を歩いていると、ゾムに捕まった。
「A。ちょっと俺の部屋来てや」
「温かいお茶があるならいいわ」
「あるで。寒いん？俺の手袋貸すで」
「あら、ありがとう。でも、大きいわね」
「Aの手が小さいだけや」
「違うわ。貴方が大きいのよ」
自分が小さいという事実は認めたくないらしい。ゾムの部屋に入ったAは思わずため息がでかけた。全ての幹部が集まっていたのだ。当然、グルッぺンも。
「説明してちょうだい」
「だから、Aの事大好きやけどお前が見てくれへんから、皆で話し合おうって」
「全くもって理解ができないわ。シャオロン、貴方止めなかったの？」
「ごめんて〜面白そうやん」
「最低だわ。それで、何よ。話くらいなら聞いてあげてもいいわ」
ゾムのベッドに腰掛けたAは、今この部屋にいる全ての人間に視線を向ける。相変わらず彼女の顔は綺麗だ。その場に居るだけで目を奪われる圧倒的な存在感。
「俺らが告白するから、俺らの中から選んで。選ばんのは無しやで。お前が俺らを翻弄した罰や」
グルッぺンはAの前に膝をついて彼女の手を取り、手の甲にキスをする。
「じゃあ、まず。A。俺はお前の容姿に惚れた。その後、気の強さとスパイとしてのプロ意識に惚れた。生きている女に興味が無いと言ったが、初めて生身の女に恋心を抱いた。愛しとる。俺の女にならん？」
オスマンはグルッぺンを蹴り飛ばすと、すかさず彼女の手を握って布団で手の甲を擦る。
「待てや。俺はAの魅力は容姿はもちろん、そのギャップやと思っとる。たまには気ぃ抜いてもええんちゃう？俺がAに吐く言葉は全部本物や。せやから全部受け取って。俺だけのAで居って」
オスマンの髪を引っ張って退かしたトントンは、彼女の手をガブリと噛む。
「気に食わん女やけど、俺がお前に惚れとるのは事実や。どこに惚れとるのかは分からんけど。死ぬ程大好きやねん。もっとお前の乱れ狂ったところが見たい。前はグルッぺンに邪魔されたからな。ねぇ、A。俺を選んで」
コネシマは彼女の頭を優しく撫でて目尻を垂れさせる。
「A。お前のこと見とると頭クラクラすんねん。大好きで大好きでしかたない。なぁ、A。俺はお前の犬になる気は毛頭ないけど、お前の為なら死ねるで。お前は俺の女や。誰にも渡さへんぞ」
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名無していう名前の名無し - しゅ、しゅきれぇしゅ‥‥‥。翻訳 やっばばばばば、ワイのドンピシャｷﾁｬｰーーーーー神すぎる‼︎‼︎好きです‼︎‼︎。 (8月11日 15時) (
レス) @page50 id: cfc3f2d0fe (このIDを非表示/違反報告)
けんまおし1016(プロフ) - スッゴい面白かったし最高でしたぁぁぁ!!!まじで神ですね!!!! (2022年12月10日 13時) (レス) @page48 id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
有栖川.(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！！かわいい愛のお話だったなあとしみじみ感じております。ありがとうございます。ひよこの子様の作品の主人公ちゃんってみなさんお可愛いですし生き方に尊敬してます。ありがとうございます。体調にもお気をつけください。好きです。 (2022年9月25日 10時) (レス) id: 0350dafbfb (このIDを非表示/違反報告)
みずき - ん“ん”ん“！！！ック…！どう”どい“！！完結おべでどうございまず！！(泣) (2022年9月25日 2時) (レス) @page45 id: 129e1b5429 (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - むむさん» 教えてくれてありがとうございます、これから気おつけますm(*_ _)m (2022年9月25日 0時) (レス) id: 07b6abd3f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2022年9月14日 17時
