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「私、寝たいの。ずっとここに居られると不愉快よ」
ズバッと言ったAは2人を追い出してサッサと寝た。
「っ、寝すぎたみたいね」
部屋の壁掛け時計を見て苦笑するA。短針はもう10を指しており、窓から明るい光が差し込んでいる。ベッドを降りたAは適当に着替えを済ませて、靴はいつものヒールを履いて、鏡に映った自分を嘲笑う。
はいはい、今日も可愛い可愛い。それでいて美しい。
貴方は美人よ、A。世界一可愛いわ。他者に圧倒的な差をつけて生まれた絶対的美貌。でも、とても惨めったらしくて醜いわ。
跛者の方が上手に踊れるわ。まだスパイとして不十分。人間として最低。
でも自分で始めた事なのだから。最後まで演じきってこそスパイの花道。たとえ、気づかれずとも。認められずとも。
久しぶりに「ゆっぐる」に会いに行こうと、医務室へ向かったのだが、生憎彼(?)は庭を散歩中との事。Aは医務室を出て中庭へ向かった。一応脱走防止のために、コネシマが監視をしていた。
「暇そうね」
「あっ、A」
ダッと走ってきたコネシマ。どうせ抱きつかれるのだろうと察して、人差し指を突き出す。
「待て」
「っ」
「いい子ね。従順になってきたじゃない。この方が好みだわ」
人差し指の前でピタリと止まったコネシマを褒めたA。コネシマは嬉しそうに笑う。その時だった。中庭の影から、見知らぬ女が出てきた。リボンが散りばめられた服を着る女。コネシマはピクっと眉をあげる。
「大先生の昔の玩具やん」
「貴方が……!!!!鬱君を私から奪ったのね!!!許せない!!!!」
耳を劈くような叫び声のあと、発砲音。もはや本能に近かった。彼女は守らなきゃいけない。コネシマはAを庇って飛び出し、腹部に穴を空ける。
「ぐぅっ」
「全く。ここの警備は緩いにも程があるわ。あのバカは、スリルを楽しみたいのかしら。ねぇ、子猫ちゃん？貴方、誰に向けて銃を撃ったの？」
「鬱君を奪うから……!!」
「鬱？奪った覚えは無いわ。ただ、勝手に惚れられただけよ。私は貴方よりも美しいから。ああ、嘆かなくてもいいのよ？私に惚れない男は居ないのだから」
1歩1歩Aは女に近づく。女はAの容姿に動けずにいる。真正面から見ると、女でも彼女に釘付けになる。
「……私、今少し怒ってるの。私の所有物を傷つけられた。彼は私にとって大事な男。さようなら、哀れな子猫ちゃん。醜い自分を恨むことね」
Aのベレッタから硝煙が上がった。
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名無していう名前の名無し - しゅ、しゅきれぇしゅ‥‥‥。翻訳 やっばばばばば、ワイのドンピシャｷﾁｬｰーーーーー神すぎる‼︎‼︎好きです‼︎‼︎。 (8月11日 15時) (
レス) @page50 id: cfc3f2d0fe (このIDを非表示/違反報告)
けんまおし1016(プロフ) - スッゴい面白かったし最高でしたぁぁぁ!!!まじで神ですね!!!! (2022年12月10日 13時) (レス) @page48 id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
有栖川.(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！！かわいい愛のお話だったなあとしみじみ感じております。ありがとうございます。ひよこの子様の作品の主人公ちゃんってみなさんお可愛いですし生き方に尊敬してます。ありがとうございます。体調にもお気をつけください。好きです。 (2022年9月25日 10時) (レス) id: 0350dafbfb (このIDを非表示/違反報告)
みずき - ん“ん”ん“！！！ック…！どう”どい“！！完結おべでどうございまず！！(泣) (2022年9月25日 2時) (レス) @page45 id: 129e1b5429 (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - むむさん» 教えてくれてありがとうございます、これから気おつけますm(*_ _)m (2022年9月25日 0時) (レス) id: 07b6abd3f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2022年9月14日 17時
