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触れるだけのキスをして口を離したトントンは、ニヤッと笑う。
「俺は女を選んどるだけや。……こんな極上の女で卒業できるんやろ？嬉しいわぁ」
「許可した覚えは無いのだけれど。随分と可愛いキスをするのね、貴方」
「何、もっとめちゃくちゃにして欲しいん？」
マフラーを投げ捨てて、軍服の釦を外すトントン。椅子に腰掛けたままのAを抱き上げると、ドサッとベッドに下ろす。暗い部屋に男女が2人。机の上のランプが淫猥な雰囲気を助長する。
「見損なったわ。トントン」
「それでもお前の顔は崩れへんのや。……グッシャグシャにして泣き喚かせてやる」
「不可能よ」
「俺の辞書に不可能の文字は無い」
「っふ、どこの革命家よ」
トントンは彼女の手をマフラーで縛り、服の中に手を滑らせる。手に吸い付くように馴染む肌は、柔らかくて。背筋をなぞると、ビクビクと体を震わせて下唇を噛む彼女に理性が崩壊しかける。それにいい気になったトントンは、彼女をうつ伏せにして、上着を脱がせる。
晒された白い肌。くっきりとしたライン。理想の女性像をそのまま現実にしたような女だ。そんな彼女の背中を舌でツーっとなぞる。彼女はシーツを掴んで、ギュッと目を瞑り、時折声を漏らす。
ただでさえ可愛いのだ。そんな彼女が我を忘れて仮面を落として、乱れる姿。
「離しなさいよ、トントン」
「誘ったのは、そっちやろ。温めたる」
「ストーブで我慢するわ。っ、あ、やめ、て」
「お前は揶揄っただけのつもりやろ？でも男は馬鹿やから。全部本気にしてまうねん。もう俺ら全員お前に落ちとる。お前の甘い蜜に絡め取られとる。もう、ええやろ？今度は俺らがお前に愛されたい」
「愛したくても愛せない」
「教えたるよ」
トントンが下着のホックに手をかけた時、部屋にノック音が響く。
「トン氏。遅いぞ」
知ってか知らずが、良きタイミングでグルッペンがやって来た。トントンは舌打ちをして彼女に布団をかけ、扉を開ける。
「グルさん、もう少し待ってや」
「書類渡すだけなのに、時間かかりすぎや。…そういや、Aは？」
「寝た」
「嘘よ。起きてるに決まってるじゃない」
「空気読めやぁ」
乱れた格好で立ち上がったAに、グルッペンはピシッと固まる。
「貴方、豚の躾がなってないわ。女の冗談を本気にするおバカさん、どうにかしてちょうだい」
「無理やな。男って、そういう生き物やから。……で、トン氏。抜け駆けか？あ？」
「ちゃいますやーん」
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名無していう名前の名無し - しゅ、しゅきれぇしゅ‥‥‥。翻訳 やっばばばばば、ワイのドンピシャｷﾁｬｰーーーーー神すぎる‼︎‼︎好きです‼︎‼︎。 (8月11日 15時) (
レス) @page50 id: cfc3f2d0fe (このIDを非表示/違反報告)
けんまおし1016(プロフ) - スッゴい面白かったし最高でしたぁぁぁ!!!まじで神ですね!!!! (2022年12月10日 13時) (レス) @page48 id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
有栖川.(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！！かわいい愛のお話だったなあとしみじみ感じております。ありがとうございます。ひよこの子様の作品の主人公ちゃんってみなさんお可愛いですし生き方に尊敬してます。ありがとうございます。体調にもお気をつけください。好きです。 (2022年9月25日 10時) (レス) id: 0350dafbfb (このIDを非表示/違反報告)
みずき - ん“ん”ん“！！！ック…！どう”どい“！！完結おべでどうございまず！！(泣) (2022年9月25日 2時) (レス) @page45 id: 129e1b5429 (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - むむさん» 教えてくれてありがとうございます、これから気おつけますm(*_ _)m (2022年9月25日 0時) (レス) id: 07b6abd3f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2022年9月14日 17時
