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「退いてちょうだい。急いでいるの」
「A様……!!!僕らと一緒に街へ飲みに行きませんか」
勇気ある兵が声をあげるが、Aはふん、と鼻を鳴らすだけだ。
「もう一度言うわ。退きなさい」
「A様、お願いします！」
遠目にその様子を見ていたエーミールは助けに行こうと足を踏み出す。しかし、次の瞬間信じられない事が起こった。
「そこは私の通り道よ。素直に開けて跪きなさい」
聞いた事の無い静かで圧倒される声だ。天性の気質だろう。Aの絶対的な美しさに加えて、グルッペンをも凌駕するような威圧感。兵士達は咄嗟に道を作って一斉に頭を下げた。エーミールでさえも、縮こまって頭を下げたくなってしまった。
「いい子たちね。しばらくそうしていなさい」
男達の後頭部を見下して歩くA。
これが、Aの本気だ。彼女が本気で男を操ろうと思えば、ここまでできる。エーミールは慌てて彼女の後を追った。
「Aさん！」
「エーミール。何かしら」
「今の凄かったです！」
「そう…ごめんなさい、一つ聞いても？」
「はい」
「何故、天井と話しているの？」
「直視したら、眼球が壊死します」
「貴方それ、他の女性の前で言わないことをおすすめするわ。一般的にはそれ、貶していることになるわよ」
「えっ？」
Aは頭を抱えそうになる。ここまで女に対して不慣れな男も珍しい。
「こっち向きなさいよ」
「……っ」
チラッと見たあとすぐ目を逸らす。苛立ったAは、彼のネクタイを引っ張って背の高いエーミールの顔を自分の方に近づけさせる。彼の口に自身の口を合わせて、舌を侵入させて暴れる。
「んっ、んー!!」
「あら、」
しばらく顔を真っ赤にして涙目で抵抗したあと、彼は気絶した。童貞を舐めすぎていた。少し考えたあと、Aはエーミールを廊下の端に寝かせて、サッサと医務室に向かった。
「鬱。入るわよ」
医務室に入ると、珍しく鬱先生がデスクと向かい合っていた。しかし、手にあったのは書類では無く、本。
「Aちゃん。……って!?首どうしたん！？」
「馬鹿な男と戯れていただけ。些細な事よ。それより、お勉強とは感心ね」
「実は、1週間後、医者の集まりがあるんやけど、そこで発表する論文をZ国とH国の言葉で書かなアカンねん。っちゅう訳で調べながらやっとる」
「……間に合うの？」
「……無理やね。まぁ、頑張るわ」
「私、両方分かるわよ。スパイだから語学は堪能なの」
「好き。結婚して」
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名無していう名前の名無し - しゅ、しゅきれぇしゅ‥‥‥。翻訳 やっばばばばば、ワイのドンピシャｷﾁｬｰーーーーー神すぎる‼︎‼︎好きです‼︎‼︎。 (8月11日 15時) (
レス) @page50 id: cfc3f2d0fe (このIDを非表示/違反報告)
けんまおし1016(プロフ) - スッゴい面白かったし最高でしたぁぁぁ!!!まじで神ですね!!!! (2022年12月10日 13時) (レス) @page48 id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
有栖川.(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！！かわいい愛のお話だったなあとしみじみ感じております。ありがとうございます。ひよこの子様の作品の主人公ちゃんってみなさんお可愛いですし生き方に尊敬してます。ありがとうございます。体調にもお気をつけください。好きです。 (2022年9月25日 10時) (レス) id: 0350dafbfb (このIDを非表示/違反報告)
みずき - ん“ん”ん“！！！ック…！どう”どい“！！完結おべでどうございまず！！(泣) (2022年9月25日 2時) (レス) @page45 id: 129e1b5429 (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - むむさん» 教えてくれてありがとうございます、これから気おつけますm(*_ _)m (2022年9月25日 0時) (レス) id: 07b6abd3f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2022年9月14日 17時
