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グルッペンが攫われたというのは軍を震撼させた。すぐに対策本部が設立され、エーミールが指揮を取る事になった。グルッペンの代理はひとまずトントンが。しかし、犯行はプロの誘拐屋のため、証拠は無いに等しいものだった。
皆が悩む中、コネシマは自室にAを呼び出した。
「A。頼む、グルッペンを助けるの、協力してくれ。お前なら、すぐ見つけられるやろ？」
「ええ、そうね」
「……良かった」
コネシマが安心したように笑うと、Aの心底どうでも良さそうな声が響く。
「なんで私がそんな面倒なことしなければいけないの？捕まった彼が悪いじゃない」
「……アムール……いや、A、テメェ」
「何を怒っているの？彼を助ける価値はある？」
「頼む……!!!お前しか頼れへん。壊滅は俺らがやるから、場所だけでも」
コネシマの必死の懇願を鼻で笑ったAは、コネシマに上着を脱ぐよう言う。それだけでいいなら、と上着を脱いで鍛え抜かれた体をAに晒す。
「この私の大事な時間を奪うのならば、対価が必要じゃない？」
「なんや、金か？」
「そんなつまらないものに興味は無いわ」
立ち上がってコネシマに近づいたAはコネシマの心臓の上に歯を突き立てる。コネシマの厚い胸板にAの犬歯が刺さるが、彼は表情を変えずに受け入れる。チュッとコネシマの血を吸ったあと、艶美に笑ってみせる。
「貴方の心臓、それが対価よ」
「なんや、かまへんで。そんなちっぽけなもんでええならいくらでもくれてやる。国と共に死ぬって、そういうことちゃう？」
コネシマの言葉に、Aは目を見開く。コネシマは背筋がゾクゾクするのを感じた。彼女の表情が崩れた。それだけでこうなってしまうのなら、彼女と体を重ねたら、自分は腹上 死するんじゃないか、とか。想像するだけで興奮して、下半身が反応しそうだ。
「前に貴方の忠誠心を馬鹿にしたこと、謝るわ。見直した。つまらない男じゃないみたいね。久しぶりに男に期待をしたわ。お礼に対価無しで働いてあげる」
「ありがとう……!!!」
コネシマは嬉しさのあまりAに抱きついて喜ぶ。
「離れて。言うことの聞けない犬には躾が必要よね」
見上げられているのに、見下ろされている気分。だがそれも良いな、とコネシマはいっそう強くAを抱きしめた。
「コネシマ」
艶のある声で名を呼ぶと、彼の肩に手を置いて座らせる。簡単に座ったことに、コネシマ自身が1番驚いている。
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名無していう名前の名無し - しゅ、しゅきれぇしゅ‥‥‥。翻訳 やっばばばばば、ワイのドンピシャｷﾁｬｰーーーーー神すぎる‼︎‼︎好きです‼︎‼︎。 (8月11日 15時) (
レス) @page50 id: cfc3f2d0fe (このIDを非表示/違反報告)
けんまおし1016(プロフ) - スッゴい面白かったし最高でしたぁぁぁ!!!まじで神ですね!!!! (2022年12月10日 13時) (レス) @page48 id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
有栖川.(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！！かわいい愛のお話だったなあとしみじみ感じております。ありがとうございます。ひよこの子様の作品の主人公ちゃんってみなさんお可愛いですし生き方に尊敬してます。ありがとうございます。体調にもお気をつけください。好きです。 (2022年9月25日 10時) (レス) id: 0350dafbfb (このIDを非表示/違反報告)
みずき - ん“ん”ん“！！！ック…！どう”どい“！！完結おべでどうございまず！！(泣) (2022年9月25日 2時) (レス) @page45 id: 129e1b5429 (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - むむさん» 教えてくれてありがとうございます、これから気おつけますm(*_ _)m (2022年9月25日 0時) (レス) id: 07b6abd3f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2022年9月14日 17時
