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落ち着いたショッピさんは、再び私を抱えて歩き出す。これから食堂に向かうらしい。確かに、お腹が空いた。食堂は常に開いていて、兵士達は好きな時にビュッフェ形式のそこで好きな分を取って食べるのだとか。朝と夜は大体皆時間が揃うけれど、お昼は仕事の関係でバラバラらしい。
「これから食べるのはお昼ですか？」
「そう。俺はちょっと午後から仕事やから、食堂に送ることしか出来んけど、信頼できる男が居るから大丈夫やで」
食堂に着いたショッピさんが顎で示した先に居たのは、規格外に大きな男の人。
「チーノ。あ、シャオさんも居たんすか」
「ショッピ、その子が例の？」
「そう。頼んだで。……またな、A」
ショッピさんは悲しげに笑うと、食堂を出て行ってしまった。地に足をつけて見上げてみるが、圧巻だ。思わず足が震えてしまう。
「初めまして、チーノです」
「俺、シャオロン。ホンマにちっちゃいんやな」
「ぁ、っと、A……です」
「大丈夫？震えてるで」
「ごめんなさい、大丈夫です、」
「そういえば、さっきショッピからの通信で全体に、Aはでかい奴に怯えてまうから怖がらせんようにって言っとったな」
「じゃあチーノは下がれや」
「シャオさんも変わらんやろ」
「お前に比べりゃ変わるわ」
チーノさんは、ありえないくらい大きくて、視線も少し鋭い。ガクッと膝の力が抜けてしまい、倒れそうになったところをシャオロンさんに支えられて、そのまま抱っこされてしまう。
「軽すぎ〜！A、やっけ。その体やと、俺らと同じ量は食えへんよなぁ」
「きっとこの世界の食器も、Aにとっては重いと思うから、食べさせたるわ」
「そんな重くないですけど……」
「ええからええから」
チーノさんは、食器を持ってビュッフェの方へと行ってしまった。シャオロンさんの膝の上に乗せられて、チーノさんが戻ってくるのを待つ。
「このまま元の世界に帰らんで、ずっとここに居ってくれればええのに」
「シャオロンさん……？」
「ん、気にせんといて。独り言。A、見るば見るほど可愛ええな。守りたいし、甘やかしたい」
「そうですか、あの、シャオロンさんはちなみに身長いくつですか」
「205」
「うわ、おっきい」
「俺は230〜〜！はい、嫌いなのあったら言ってね」
目の前に置かれた食事は、元の世界と何ら変わりないもので、安心した。一般的な昼食だ。
「ありがとうございます。いただきます」
「待って、はい、あーん」
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つみき - 面白くって一気に読みました！！ 24話もしかしてあの方なのでは？と想像するのですが…続き楽しみにしてます‼️ 無理せずに頑張ってください。 (4月16日 20時) (
レス) id: cc34758b39 (このIDを非表示/違反報告)
舞華(プロフ) - これからも無理しない程度に頑張ってください！！続き楽しみにしてます！！(すいません。前の文章長くしすぎました😭) (4月14日 0時) (レス) @page24 id: 95a74c9b55 (このIDを非表示/違反報告)
舞華(プロフ) - 深夜にコメ失礼します！！お話めちゃめちゃ面白いです！！ひよこの子さんの作品はこれで初めて知ったんですが読んでてとても続きが気になるし、愛され具合がちょうど良いです。これをきっかけに他の作品の方も読ませていただいたのですが、他の作品も面白かったです (4月14日 0時) (レス) @page24 id: 95a74c9b55 (このIDを非表示/違反報告)
人外人間白乃雫(プロフ) - ありったけの尊〜かき集め〜♪ってコト…！？ (4月9日 17時) (レス) @page19 id: 4a8cb482e0 (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - はぁっ…！(死んだ音)私の求めてたものがここにあります…(；；)ありがとう… (4月9日 8時) (レス) @page19 id: 9e64766d9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2024年4月1日 22時
