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ショッピさんは私を抱きかかえながら、大浴場を歩いて湯船に浸かる。暖かい。そう言えば、家に帰ってすぐ寝たからお風呂入ってなかったんだっけ。染み渡るなぁ。
「気持ちええなぁ、A」
「そう、ですね」
「目ぇ合わんけど、どしたん？怖い？」
「……ちょっと、だけ。元々居た世界でも、私ってかなりチビな方で、背の高い人達によく嫌がらせされてて、苦手意識……みたいなのあるんですよね」
申し訳ないと思いつつも私の心境を吐露すると、ショッピさんはクスッと笑い声を漏らして、私の頭を柔らかな手付きで撫でる。
「ゆっくり、慣れていけばええよ。俺らは絶対Aのこと傷つけへんから」
「ええ、」
「不安なのは分かる。いきなり知らん世界来て、デカい男がいっぱい居るんやもんな。信じろ、安心しろって言うても伝わらへんのは当然や。だから、俺らも頑張るな。頑張って、Aに好かれるようなるわ」
私の返答を待たず、ショッピさんは私を抱えたまま椅子に私を下ろして、彼の手のひらに少量のシャンプーを出す。水で濡らした髪を、優しく丁寧に揉み、洗ってくれる。
「っえ、あ、やり……ますよ」
「甘やかせてや。俺ら皆、Aのこと可愛くて仕方ないんよ」
「でも、」
反論を紡ごうとする口に、彼の大きな手が当てられる。顔面の半分を覆うほどの大きな手。ショッピさんはニコリと笑うと、再び私の髪を手で梳く。その爽やかな笑顔にドキッと心臓が飛び跳ねてしまったのは、ナイショの話。
お風呂を出ると、既に服が用意されていた。私の着ていた服ではなく、お人形さんが着るような、フリフリした可愛らしい服。
「私、こんなの似合わない……！」
「絶対似合う。折角トントンさんが特注で作ってくれたのに、着てくれへんの？」
そう言われると、着ざるを得ない。人の厚意を無下にはしたくないから。恥ずかしい気持ちを抑えながら、その服を身に纏う。ショッピさんは着替えを手伝うと言って聞かなかったけど、何とか言いくるめられた。
「どうでしょうか……」
ショッピさんは私を見ると、少し固まった後、しゃがんで私の目線に合わせてくれた。
「バリ可愛ええ。可愛すぎて、どうにかしそうや」
「へへ、ありがとうございます」
「！？」
つい気の抜けた笑い声を出してしまった。ショッピさんは大きな体を縮めて、頭を抱える。そして少しだけ顔を見せる。耳まで真っ赤な顔で、彼は言った。
「反則やって、その笑顔」
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つみき - 面白くって一気に読みました！！ 24話もしかしてあの方なのでは？と想像するのですが…続き楽しみにしてます‼️ 無理せずに頑張ってください。 (4月16日 20時) (
レス) id: cc34758b39 (このIDを非表示/違反報告)
舞華(プロフ) - これからも無理しない程度に頑張ってください！！続き楽しみにしてます！！(すいません。前の文章長くしすぎました😭) (4月14日 0時) (レス) @page24 id: 95a74c9b55 (このIDを非表示/違反報告)
舞華(プロフ) - 深夜にコメ失礼します！！お話めちゃめちゃ面白いです！！ひよこの子さんの作品はこれで初めて知ったんですが読んでてとても続きが気になるし、愛され具合がちょうど良いです。これをきっかけに他の作品の方も読ませていただいたのですが、他の作品も面白かったです (4月14日 0時) (レス) @page24 id: 95a74c9b55 (このIDを非表示/違反報告)
人外人間白乃雫(プロフ) - ありったけの尊〜かき集め〜♪ってコト…！？ (4月9日 17時) (レス) @page19 id: 4a8cb482e0 (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - はぁっ…！(死んだ音)私の求めてたものがここにあります…(；；)ありがとう… (4月9日 8時) (レス) @page19 id: 9e64766d9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2024年4月1日 22時
