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食堂で朝食を終え、理由もなくとりあえずロボロさんについて行く。ロボロさんの歩幅に合わせられず、駆け足で追っていると、それに気づいたロボロさんがスっとしゃがんで手を広げる。
「気付かんくてごめんなぁ。おいで〜」
顔布をずらして見えるロボロさんの顔は優しくて、こちらまで愛おしいと思っている気持ちが伝わってくる程。ロボロさんの胸に飛び込むと、彼は優しく抱き上げてどこかへ歩き出す。
「どこへ？」
「んー？Aと一緒に居たいのは山々なんやけど、仕事は放っておけへんから。暇やと思うけど、俺の仕事場連れてってもええ？」
そういえば、幹部の人の仕事って見たことないな。誰がどんな役職かは把握してるけど、何をしているかは分からない。
「気になります！」
「んふ、可愛ええ」
目を合わせて微笑むロボロさん。思わず胸がドキッとしてしまった。彼は本棟の3階に上がり、真っ直ぐ廊下を進む。窓1つない廊下の奥。そこに部屋があった。通信・司令統制部、と書かれた鉄のプレートを横目に、彼がドアを開ける。
真面目に仕事をしていた人達もロボロさんの姿を見るなり一斉に動きを止めて立ち上がる。
「お疲れ様です、室長！」
「うるさいねんお前ら。Aが怯えたらどう責任取るつもりや？」
体の芯まで凍るような声色に、キュッと縮まってロボロさんの服を掴むと、彼はすぐに穏やかな顔になって私を抱えたまま部屋の奥の扉を開ける。
「ここが室長室。俺の仕事場」
ロボロさん専用のように見える立派な椅子と机。その隣にもう1つ椅子を用意させたロボロさんは、そこに私を下ろす。手元にある機械を操作すると、壁一面を覆うモニターが起動する。挙動不審な私をケラケラと笑いながら、ロボロさんがマイク付きヘッドホンを装着する。
「ここは、国中の多種多様な情報が集約される場所。そんで、司令もここから飛ばす。どこかと交戦状態になった時、上空カメラと現場の情報を聞いて、参謀本部と連携しながら場面を動かしたり、あとは……医務室でタバコ吸ってる大先生見える？」
「……居ますね」
ロボロさんはインカムの電源をつけ、何かを入力して息を吸う。
「医者が医務室でタバコ吸うな！！！！」
ロボロさんが言った瞬間、大先生が耳から血を流し、白目を剥いて倒れた。
「げ、海軍部からメール来とる。あー、グルッペン？こちらロボロ。海軍部からまた予算増額の要求が。はぁ！？任せるって！お前の仕事やろ！！おい！切るなァ！」
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つみき - 面白くって一気に読みました！！ 24話もしかしてあの方なのでは？と想像するのですが…続き楽しみにしてます‼️ 無理せずに頑張ってください。 (4月16日 20時) (
レス) id: cc34758b39 (このIDを非表示/違反報告)
舞華(プロフ) - これからも無理しない程度に頑張ってください！！続き楽しみにしてます！！(すいません。前の文章長くしすぎました😭) (4月14日 0時) (レス) @page24 id: 95a74c9b55 (このIDを非表示/違反報告)
舞華(プロフ) - 深夜にコメ失礼します！！お話めちゃめちゃ面白いです！！ひよこの子さんの作品はこれで初めて知ったんですが読んでてとても続きが気になるし、愛され具合がちょうど良いです。これをきっかけに他の作品の方も読ませていただいたのですが、他の作品も面白かったです (4月14日 0時) (レス) @page24 id: 95a74c9b55 (このIDを非表示/違反報告)
人外人間白乃雫(プロフ) - ありったけの尊〜かき集め〜♪ってコト…！？ (4月9日 17時) (レス) @page19 id: 4a8cb482e0 (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - はぁっ…！(死んだ音)私の求めてたものがここにあります…(；；)ありがとう… (4月9日 8時) (レス) @page19 id: 9e64766d9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2024年4月1日 22時
