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翌朝、目を覚ました私は叫んでしまった。ニヤニヤと笑うゾムさんが、こちらを真っ直ぐ見つめていたから。昨日泣いてからの記憶が全くない。サーッと全身の血の気が引いていく。なんで、ゾムさんは上半身裸で、私は下着姿なのだろう。
「昨日は楽しかったな」
「！？！？！？」
全てを理解した私は、ゾムさんのナイフホルダーから彼の愛用ナイフを取り出し、腹に向かって振り上げる。
「な、な、何してんねん！！！」
「切腹です。日本人はミスをしたらこうやって誠意を示すのです。日本の伝統文化です」
「物騒な国やな」
「私も何度も切腹を試みているのですが、周囲に止められて未だに成功経験無しです」
「それホンマに伝統文化なん？」
「…………ええ」
ゾムさんとそんな会話をしていると、私の部屋の扉が吹き飛ぶ。見れば、正拳突きか何かで扉を破壊したであろうロボロさんと、それぞれ武器を持ち寄って静かに怒る幹部の皆様。
「あ……え？」
「ゾム……お前……！！！」
ロボロさんの綺麗な瞳が大きく開かれ、通りやすい声に憤怒を乗せて私達の鼓膜を揺さぶる。シャオロンさんとコネシマさんがゾムさんの両腕を掴んで拘束し、トントンさんがゾムさんに大きな剣を向ける。
「言い残すことは」
「悪ふざけが過ぎたと思ってます。反省してます」
「わ、悪ふざけ……？」
呆気に取られる私に、ゾムさんはく首を竦めながら教えてくれる。
「昨日、俺にキスされた後、ま真っ赤な顔して気絶したから、ちょっとドッキリ仕掛けたなって、朝チュンドッキリ仕掛けてみたんやけど……中々可愛ええ反応やったで。A」
ニヤリと笑うゾムさん。私はぷるぷると震え、ゾムさんに背を向ける。そのまま怒りの表情を崩さないロボロさんの後ろに回り、ギュッと抱き着く。
「え、A？どしたん？可愛ええな」
「ロボロさん〜〜！」
「おーよしよし。ゾムは最低で酷いやつやな。後でいっぱい叱っとくから。俺と一緒に朝ご飯食べに行こなぁ」
デレデレとした顔を浮かべるロボロさんに抱き上げられると、文句を垂れながらシャオロンさんとコネシマさんも後を追ってきた。ゾムさんは放心状態で動けていない。呆れながらトントンさんもクルリと背を向けてこちらに歩いてくる。
「ロボロ、寄越せ。お前じゃ妹の世話する兄にしか見えへんで」
「はぁ？Aが1番懐いてんのは俺やぞ？俺に抱かれたいに決まっとるやん」
「その言い方やめろや」
「ええからサッサと歩け」
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つみき - 面白くって一気に読みました！！ 24話もしかしてあの方なのでは？と想像するのですが…続き楽しみにしてます‼️ 無理せずに頑張ってください。 (4月16日 20時) (
レス) id: cc34758b39 (このIDを非表示/違反報告)
舞華(プロフ) - これからも無理しない程度に頑張ってください！！続き楽しみにしてます！！(すいません。前の文章長くしすぎました😭) (4月14日 0時) (レス) @page24 id: 95a74c9b55 (このIDを非表示/違反報告)
舞華(プロフ) - 深夜にコメ失礼します！！お話めちゃめちゃ面白いです！！ひよこの子さんの作品はこれで初めて知ったんですが読んでてとても続きが気になるし、愛され具合がちょうど良いです。これをきっかけに他の作品の方も読ませていただいたのですが、他の作品も面白かったです (4月14日 0時) (レス) @page24 id: 95a74c9b55 (このIDを非表示/違反報告)
人外人間白乃雫(プロフ) - ありったけの尊〜かき集め〜♪ってコト…！？ (4月9日 17時) (レス) @page19 id: 4a8cb482e0 (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - はぁっ…！(死んだ音)私の求めてたものがここにあります…(；；)ありがとう… (4月9日 8時) (レス) @page19 id: 9e64766d9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2024年4月1日 22時
