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基地に戻ると、ショッピさんと出会った。彼は私を見るなり破顔して、しゃがみこむ。大きく手を広げて自分の所へ来るのを待っているようだ。シャオロンさんはゆっくりと私を地面に下ろすと、行っておいで。と軽く笑う。
テクテクと歩いていくが、ずっと抱えられたままで久しぶりに歩いたものだから、ヨタヨタしてしまって、ついに足元がおぼつかなくて転んでしまった。
「A！！！」
ショッピさんが駆け寄って私を抱き上げる。
「やっぱり歩かせん方がええんや。ごめんなぁ、無理させて」
「大丈夫ですよ」
私の言葉なんか全く聞かず、ショッピさんは痣になっていないか、折れていないかを確認する。無事を確認すると、意味深な笑みを浮かべて走り出した。シャオロンさん達が怒鳴っているのが聞こえるが、上手に逃げた。
「ショッピさん……？」
逃げた先。ここはどうやらショッピさんの自室らしい。彼は私をベッドの上に降ろすと、ガサガサとクローゼットを漁る。
「これ、着て欲しい」
躊躇いげに渡してきたそれは、人形が着るような可愛らしい服。アクセサリーも付いており、レースやリボンがあしらわれた素敵な服。ただ、裾が短く、胸元が大きく開いている。私は自分の胸がコンプレックスだから、あまり見せたくない。
「私には似合わないです、から」
「お願い！な？」
上目遣いで頼まれてしまい、言葉に詰まる。唇を結んで答えずにいると、ショッピさんは無言で私の服に手をかける。丁寧に脱がしていくショッピさんの顔が真剣で、少し見惚れてしまっていた。脱がされているのに。何をしているんだ私は、と我に返ったときにはもう既に着替えは完了していた。
身長に見合わない大きな胸。何度も馬鹿にされてきた。
「チビなのに胸デカイの気持ち悪ぃな」
「男の為だけに生まれた身体だね」
私になら何でもしていいと思ったのだろう。いじめっ子たちは私の胸を乱暴に揉んできたこともあった。惨めな思いしかしてきていないのに。何を言われるのだろう、と身構える私をショッピさんはふんわりと抱き締める。
「似合ってるで、A。可愛ええな。ホンマに可愛ええ。大事にしたいのに、穢したくないのに、気ぃ抜いたら理性なんか吹っ飛んでまいそうや」
「似合う……？私が……？」
「ああ。Aの為に買ってよかった」
ショッピさんの言葉に、スっと胸が軽くなった。褒められるのならば、こういう服を着てみるのも悪くは無い、かも。
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つみき - 面白くって一気に読みました！！ 24話もしかしてあの方なのでは？と想像するのですが…続き楽しみにしてます‼️ 無理せずに頑張ってください。 (4月16日 20時) (
レス) id: cc34758b39 (このIDを非表示/違反報告)
舞華(プロフ) - これからも無理しない程度に頑張ってください！！続き楽しみにしてます！！(すいません。前の文章長くしすぎました😭) (4月14日 0時) (レス) @page24 id: 95a74c9b55 (このIDを非表示/違反報告)
舞華(プロフ) - 深夜にコメ失礼します！！お話めちゃめちゃ面白いです！！ひよこの子さんの作品はこれで初めて知ったんですが読んでてとても続きが気になるし、愛され具合がちょうど良いです。これをきっかけに他の作品の方も読ませていただいたのですが、他の作品も面白かったです (4月14日 0時) (レス) @page24 id: 95a74c9b55 (このIDを非表示/違反報告)
人外人間白乃雫(プロフ) - ありったけの尊〜かき集め〜♪ってコト…！？ (4月9日 17時) (レス) @page19 id: 4a8cb482e0 (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - はぁっ…！(死んだ音)私の求めてたものがここにあります…(；；)ありがとう… (4月9日 8時) (レス) @page19 id: 9e64766d9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2024年4月1日 22時
