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食べ終わって空になった食器を持って医務室を出て行ったトントンさん。食後に水を飲んでいると、資料整理をしていた鬱さんが突然立ち上がった。
「ごめん、Aちゃん。その資料棚に戻しておいてくれる？漏れるっ！」
さっきからコーヒーをがぶ飲みしていたからだろう。股間を押さえて鬱さんが医務室にあるトイレに駆け込む。まだ半分程水が残っているコップを机に置いて、資料を手に取る。棚は……と見回したところで、大変なことに気づく。
届かない。
鬱さんなら背伸びせずとも取れるだろうが、私にとってはジャンプをしてギリギリ届かないくらいの場所にある。とりあえず背伸びをしてみるが、当然届かない。飛び跳ねたいけど、足が折れているから飛ぶなんて不可能。色々奮闘していると、クスッという笑い声と共に資料が取り上げられた。
「あ、ショッピさん……」
相変わらず大きい。
「そんな可愛いことせんでも、頼ってくれればええのに」
「俺の方が頼れるやろ。背ぇ高いし」
「230cmの視界ってどんな感じなんですか？」
「んー？気になる？」
へにゃっと笑うと、チーノさんは私の両脇に手を差し込んで、首の後ろに跨らせた。所謂、肩車とかいうやつだ。この場所はかなり天井が高いから、私なんかが肩車されたところで全然天井に頭をぶつける気配は無い。
「すっごい！こんなの初めてです！高い！いいなぁ」
「えっ、なんかめっちゃはしゃいどる可愛い」
「っは〜〜？何しても可愛いの罪やろホンマに」
チーノさんが嬉しそうに言い、鬱さんが呆れ気味にため息をつく。そしてショッピさんは、菩薩顔で天を見上げていた。
「ショッピ、生きてる？」
「生きてて良かったと感じてるよ。今」
ゆっくりとチーノさんに下ろしてもらい、彼の腕に抱かれたまま鬱さんに別れを告げて、基地内の案内に行く。
「まずは本棟の1階、食堂と医務室は行ったから……訓練場行こか」
「訓練場……！」
一般生活に馴染みのない単語に目を輝かせると、ショッピさんにキスをされた。
「！？！？！？！？」
「すまん、つい」
「ショッピ、お前な」
「お前、こんなに尊い存在を前にして我慢できると思うか？」
「まぁ、それは……はは、A、顔真っ赤やん。慣れてへんのな。可愛ええ」
「もう、皆でそうやって馬鹿にする」
「可愛がってるんやで。着いた。ここが訓練場」
大きな道場のような門。私が全身で押しても開かなそうな門を、ショッピさんは片手で簡単に開けてしまう。
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つみき - 面白くって一気に読みました！！ 24話もしかしてあの方なのでは？と想像するのですが…続き楽しみにしてます‼️ 無理せずに頑張ってください。 (4月16日 20時) (
レス) id: cc34758b39 (このIDを非表示/違反報告)
舞華(プロフ) - これからも無理しない程度に頑張ってください！！続き楽しみにしてます！！(すいません。前の文章長くしすぎました😭) (4月14日 0時) (レス) @page24 id: 95a74c9b55 (このIDを非表示/違反報告)
舞華(プロフ) - 深夜にコメ失礼します！！お話めちゃめちゃ面白いです！！ひよこの子さんの作品はこれで初めて知ったんですが読んでてとても続きが気になるし、愛され具合がちょうど良いです。これをきっかけに他の作品の方も読ませていただいたのですが、他の作品も面白かったです (4月14日 0時) (レス) @page24 id: 95a74c9b55 (このIDを非表示/違反報告)
人外人間白乃雫(プロフ) - ありったけの尊〜かき集め〜♪ってコト…！？ (4月9日 17時) (レス) @page19 id: 4a8cb482e0 (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - はぁっ…！(死んだ音)私の求めてたものがここにあります…(；；)ありがとう… (4月9日 8時) (レス) @page19 id: 9e64766d9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2024年4月1日 22時
