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「ただいま、A……ってお前らなんでここにおんの」
シャオロンさんは瞬きを繰り返したあと、私の姿を見て血相を変える。大先生を突き飛ばして私の肩を抱き、小さく震える。
「お前らか？」
「は？」
「お前らか？こんなことしたの」
シャオロンさんは怒りのあまり、唇から血を流して、グルッペンさん達を睨んでいた。突き飛ばされた大先生がシャオロンさんと私を引き剥がして、私を抱き上げる。
「俺らじゃない。詳細はグルちゃん達に聞け。俺はAちゃんの手当があるから」
疑われたことに対して心外だと吐き捨てると、大先生は丁寧に私を運んでくれる。医務室に着くまで彼はただ、無言だった。
「……ごめんね、守るって言ったのに」
「っそ、そんなこと……！」
罪悪感を感じる必要なんかないのに、大先生は今にも泣き出しそうな表情で私を抱き締めた。
「だい、せんせい……？」
「鬱って呼んで」
「鬱さん。気にしないでください。私は大丈夫ですから」
「優しい子やね。こんなに優しい子、この世界には中々居らん。さっきも見たやろ？皆、穏やかそうで狂気的で、残酷や」
パッと私から離れると、鬱さんは手際良く治療をしてくれる。色々話しているうちに、治療は終わったらしい。鬱さんの膝の上に乗って、報告書を書く彼の手を見つめていると、彼の口が耳元に寄せられた。
「なぁに見てんの、えっち」
「っそ、そんなつもりじゃ！」
「純粋やね。からかっただけやで」
「……意地悪です」
「可愛いんやけど、何？」
もちっと両頬を手で挟まれる。私の頬をむにむにと触って遊ぶ鬱さんを怒ろうとした時、医務室にトントンさんが来た。
「……ぁ、おはよう……ございます。朝から怪我なんて、ごめんなさい。迷惑、ですよね」
「痛みは？まだ休んでてええから。飯、持ってきたで」
「っ、あ、ありがとう、ございます」
「怖い？」
「いえ」
「なら良かった。大事な人に怖がられんのって、結構ショックやから。今日は大幅な予定変更があって、一日ショッピ君とチーノに基地案内してもらって」
私の口元に朝ごはんを運びながらトントンさんが言う。運ばれてくるものをパクパクと頬張っていると、トントンさんの顔が段々と緩んでいく。
「トントン、顔ヤバいで。規律の鬼トントン様のこんな姿、他の奴が見たら腰抜かすで」
「だって、ここんな素直に食べてくれるんやもん。餌付けしてるみたいで……こう、なんていうか」
「興奮する？」
「……黙れ」
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つみき - 面白くって一気に読みました！！ 24話もしかしてあの方なのでは？と想像するのですが…続き楽しみにしてます‼️ 無理せずに頑張ってください。 (4月16日 20時) (
レス) id: cc34758b39 (このIDを非表示/違反報告)
舞華(プロフ) - これからも無理しない程度に頑張ってください！！続き楽しみにしてます！！(すいません。前の文章長くしすぎました😭) (4月14日 0時) (レス) @page24 id: 95a74c9b55 (このIDを非表示/違反報告)
舞華(プロフ) - 深夜にコメ失礼します！！お話めちゃめちゃ面白いです！！ひよこの子さんの作品はこれで初めて知ったんですが読んでてとても続きが気になるし、愛され具合がちょうど良いです。これをきっかけに他の作品の方も読ませていただいたのですが、他の作品も面白かったです (4月14日 0時) (レス) @page24 id: 95a74c9b55 (このIDを非表示/違反報告)
人外人間白乃雫(プロフ) - ありったけの尊〜かき集め〜♪ってコト…！？ (4月9日 17時) (レス) @page19 id: 4a8cb482e0 (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - はぁっ…！(死んだ音)私の求めてたものがここにあります…(；；)ありがとう… (4月9日 8時) (レス) @page19 id: 9e64766d9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2024年4月1日 22時
