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大先生の言葉に、ナースさん達はショックを受けて泣き出した。鬱陶しいのう、と呟くと、トントンさんはゆっくりとしゃがんで、ナースさん達の頬を1発ずつ殴り飛ばした。
「ちょ、トントンさん！？」
「ん？なんや？もう一発？」
真面目な顔で言うものだから、私は必死になって止める。でも、体は動かないから一生懸命叫ぶしかできない。大先生に支えられて、半身だけ起こし、ナースさん達を見る。
「……仲良く、したかったです」
「しよ、今すぐしましょう！」
それを聞くと、大先生が鼻で笑い、ナースさんのお腹を革靴で踏みつける。汚い声を上げて倒れた彼女達は、思わず吐き戻している。
「調子ええなぁ？ナースともあろう者がこの体たらく。白衣の天使どころか、腹黒の悪魔やんけ。こんなに小さな子をこんなに痛めつけて、どういうつもりや？人を救う手のはずやん？もうお前ら解雇や。我々国軍に出入り禁止。分かった？」
大先生の言葉に高速で頷くナースさん達。しかし、彼女達の命運はここで尽きた。コツコツと音を鳴らしてゆっくりと階段を降りてきたのは、グルッペンさん。
「甘いな、大先生」
「グルちゃん……？」
「嫉妬で狂ったか。哀れだな。そして愚かや。お前達は知らなかったようだな。俺が、俺達が、どれほどAを愛しているか」
「総統閣下……！慈悲を！もう、しない、から」
「解雇？そんな生ぬるい処罰を下すと思うな」
「アカン……！大先生！Aの視界と聴覚を奪え！」
「お前達が手を出したのは、俺らが命に代えても護りたい女なんだ」
「……！」
「よって、下す。お前達は今、ここで死ね」
グルッペンさんが懐から銃を抜いた瞬間、私の視界は大先生に抱きしめられたことで遮られ、両耳に彼の指が入り込んだ。体の大きさに合った彼の指は、太く私の耳穴にフィットした。
何が……起きているの？
「大先生、怖い」
「大丈夫……大先生やからね」
数分後、ようやく元の視聴覚が戻って来た。そこにナースさん達の姿はなく、鉄の匂いと、引いた顔のトントンさん、満面の笑みのグルッペンさん、憔悴した大先生が居た。
何が起きたか、すぐに分かった。
「ぁ……わ、私のせいで、」
私のせいで、5人も死んだ。
「何を怯えている。彼女らは地下牢だ」
「ほんとですか？」
「ああ。だから、心配するな。シャオロンも戻ってきたぞ」
「良かったぁ……！」
その時私は気付いていなかった。グルッペンさんの呟きに。
「すぐ騙されて。可愛ええな」
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つみき - 面白くって一気に読みました！！ 24話もしかしてあの方なのでは？と想像するのですが…続き楽しみにしてます‼️ 無理せずに頑張ってください。 (4月16日 20時) (
レス) id: cc34758b39 (このIDを非表示/違反報告)
舞華(プロフ) - これからも無理しない程度に頑張ってください！！続き楽しみにしてます！！(すいません。前の文章長くしすぎました😭) (4月14日 0時) (レス) @page24 id: 95a74c9b55 (このIDを非表示/違反報告)
舞華(プロフ) - 深夜にコメ失礼します！！お話めちゃめちゃ面白いです！！ひよこの子さんの作品はこれで初めて知ったんですが読んでてとても続きが気になるし、愛され具合がちょうど良いです。これをきっかけに他の作品の方も読ませていただいたのですが、他の作品も面白かったです (4月14日 0時) (レス) @page24 id: 95a74c9b55 (このIDを非表示/違反報告)
人外人間白乃雫(プロフ) - ありったけの尊〜かき集め〜♪ってコト…！？ (4月9日 17時) (レス) @page19 id: 4a8cb482e0 (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - はぁっ…！(死んだ音)私の求めてたものがここにあります…(；；)ありがとう… (4月9日 8時) (レス) @page19 id: 9e64766d9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2024年4月1日 22時
