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「とりあえず、鎮痛剤渡しとくね。また痛くなったらいつでも呼んで。すぐ向かう」
大先生はそう言うとインカムを手渡してきた。それをポッケにしまって、チーノさんに抱き上げてもらう。
「大先生、治療ありがとうございました」
「またね、Aちゃん」
「はい！」
「えっ可愛い好き」
そんな声を背に、チーノさんに運ばれる。
「あの、ゾムさん達は」
「トントンにしばかれとる。今頃外周してんとちゃう？」
「可哀想に。ところでこの後皆さん仕事はないんですか？」
「ない。皆、Aのとこ行きたがってたんやけど、グルッペンさんが怖がらせてまうって止めとってな」
「優しい」
「特に、ショッピが来たがってたんやけど、ちょっと待機させといたわ。アイツ何するか分からへんし」
「そんな危なそうな人には見えなかったですけどね」
「そういうの上手いねん、アイツ！ショッピはちっちゃい子大好きやから。ちっちゃいってアレな？幼女的な」
「私幼女じゃないです！」
「ショッピからしたら、大好きなロリと重なるとこあったんちゃう？アイツが女に興味津々なんて見たことないもん」
そこまで評価されているショッピさんが可哀想になってきた。話しているうちに、自室に着いた。チーノさんは優しく私をベッドに下ろすと、明かりを消してくれる。
「おやすみ、A」
チュッと頬にキスをされ、顔が真っ赤になる。いたずらっ子のように笑うと、チーノさんは部屋を出て行ってしまった。まだ熱を持つ頬を撫でながら、思い切り息を吐く。
色々なことがあった日だったな。眠れるはずも無く、天蓋付きの大きなベッドでゴロゴロしながら天井を見つめる。
「寝れん？」
「っ！？ビックリした……！いつの間に」
突然聞こえた声に飛び起きれば、ゾムさんが体育座りでこちらを見つめていた。
「足……ごめんな」
「気にしないでください。大丈夫ですから」
笑ってみせるが、ゾムさんは唇を噛んで私を優しく抱き締める。体格差を嫌でも自覚してしまうから、抱きつかれるのは好きじゃないけれど、今はただ彼を抱き締め返して、撫でてあげたくなった。ギュッと抱き締め返し、彼の栗毛色の髪に手を梳かすと、ゾムさんは驚きと照れの混じった表情で私を見る。
「ぁ、え、今……」
「嫌でしたか……？」
「そんな訳ない！その、なんて言うか……」
ゾムさんは聞こえるか聞こえないかくらいの音量で照れたように呟く。
「可愛すぎて、頭真っ白になってもうた」
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つみき - 面白くって一気に読みました！！ 24話もしかしてあの方なのでは？と想像するのですが…続き楽しみにしてます‼️ 無理せずに頑張ってください。 (4月16日 20時) (
レス) id: cc34758b39 (このIDを非表示/違反報告)
舞華(プロフ) - これからも無理しない程度に頑張ってください！！続き楽しみにしてます！！(すいません。前の文章長くしすぎました😭) (4月14日 0時) (レス) @page24 id: 95a74c9b55 (このIDを非表示/違反報告)
舞華(プロフ) - 深夜にコメ失礼します！！お話めちゃめちゃ面白いです！！ひよこの子さんの作品はこれで初めて知ったんですが読んでてとても続きが気になるし、愛され具合がちょうど良いです。これをきっかけに他の作品の方も読ませていただいたのですが、他の作品も面白かったです (4月14日 0時) (レス) @page24 id: 95a74c9b55 (このIDを非表示/違反報告)
人外人間白乃雫(プロフ) - ありったけの尊〜かき集め〜♪ってコト…！？ (4月9日 17時) (レス) @page19 id: 4a8cb482e0 (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - はぁっ…！(死んだ音)私の求めてたものがここにあります…(；；)ありがとう… (4月9日 8時) (レス) @page19 id: 9e64766d9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2024年4月1日 22時
