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「待ってください、お金持ちの感覚が分からない」
「必要な物はそれで全部買え。調理器具が足りんとか言ってたやん。それだけあれば足りるやろ。100万入っとる。余ったらその金でお前の服とか、生活用品買えば？家に取りに戻って黒服に捕まるよりええ」
「本当に言ってます？」
「……足りんかった？」
「違います。十分すぎます。そんな深刻な顔しなくて大丈夫ですよ。浪費家じゃないので」
こんな大金、中々手にすることが無くて震えてしまう。有難く頂戴して、風呂を沸かしに向かう。なんだかんだ優しくて、面白い人。あの人と一緒に暮らすのか。
マジかー。惚れたら即退去。結構ヤバいかもしれない。
「コネシマさん、お風呂沸けましたよ」
「ん、ありがとさん。一緒に入る？」
「なっ！？」
「また顔真っ赤やん。俳優と同じ風呂なんか今後経験できるかも分からへんで」
「結構です！というか貴方、女性嫌いじゃないんですか！？」
「ホンマやな。なんでAは平気なんやろ。女に見えへんのかな」
「滅茶苦茶失礼ですね」
「嘘。別に気に障らへん女は居るやろ」
ガシッと頭を撫でたあと、コネシマさんはお風呂場へ向かって行った。最後のセリフ、前にもそんな女性が居たみたいだった。コネシマさんにも昔は気を許せる女性が居たのかな。心に何か突っかかりができた気分だ。別に、好きでもないのにおかしい。病気だ病気。
そうでも思っておかないと、私はまたあの地獄に逆戻り。
そんなの嫌だ＿＿＿＿
ソファの上で膝を抱えて、テレビを見る。夜のドラマは少し、大人な雰囲気だ。ドキ ドキしながら見ていると、またコネシマさんが画面に現れる。夜の街灯の下で、主人公の女性と熱いキス……
「嫉妬か？」
「うわ、コネシマさん。いつの間に」
「うわってなんや。傷付くやんか。これなー、この女優も連絡先教えろってうるさいねん。教えたらもっと面倒になるって分かってて教えるかっての。見てるだけで腹立ってきたわ。バラエティー見ようや。今日のクイズ番組、俺出てるんやで。頭良い芸能人っていう枠で。凄ない？」
高速で舌を回すコネシマさんは、何故か上裸。鍛えられた体は目に毒だ。そのまま隣に腰掛けると、私を抱き寄せる。
「暑ぃ」
「じゃあ離れればいいじゃないですか！」
「お前体温低くて気持ちいいわ。あ、ほら見て！今俺正解したやろ？」
「っふふ、子供見たい」
「追い出すぞ」
「それは勘弁してください」
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まっくろしろすけ - 最初にマグロって出てきて「わ！マグロや！」ってなりました！（なんでマグロでわー！ってなってるのかわかるひとには分かると思う！）この小説好きです！ (8月5日 0時) (
レス) @page15 id: 017cec3e53 (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ168号 - あえ？完結しちゃった…。いや、喜ばしいことなんだけども！好きな小説が終わっちゃうと少し寂しいですね…。次回作も期待してます！ (7月23日 15時) (レス) @page43 id: bae95beb1a (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ168号 - ？？？？？？？？？？？？？？神かな？？？？？？？？？？？？あ、神だったわ。…周回しよ……。 (5月15日 23時) (レス) id: bae95beb1a (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ168号 - ふふふふふふふふふふふふふふふ嫉妬する夢主ちゃん可愛い(´∀｀*)ｳﾌﾌ動けない…？あっ…(察し)二人共お幸せに〜楽しめよ〜 (2023年4月27日 22時) (レス) @page42 id: bae95beb1a (このIDを非表示/違反報告)
しょしょ - kn夫婦てぇてぇ… あの女子高生分かりみが深すぎるんじゃぁ〜 (2023年4月14日 22時) (レス) @page41 id: 275501d424 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2023年3月25日 14時
