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さて、困った。コネシマさんのお荷物はもう嫌だと一文無しで飛び出したはいいものの、行く宛てがない。お小遣いを貰ってから出て行くんだった。とぼとぼと住宅街を歩きながら、一夜を越せそうな公園を探す。
この年齢からホームレス生活の始まりとは。お先真っ暗じゃないか。
「コネシマさん、ちゃんと肉じゃが温めたかなぁ」
メモを見てくれているかも怪しい。次々と浮かんでくるのは全部コネシマさんに関すること。本当にコネシマさんのこと好きになっちゃったんだ。
「……さん！Aさん！！」
「え」
名前を呼ばれたと思って振り返れば、黒い帽子にサングラスにマスクという職質されるのが趣味みたいな男が立っていた。不審者だと思って全身が強張り、足が竦んだが、私の不安はすぐに吹き飛んだ。
「何してんすか、こんなとこで」
「もしかして、ショッピさん？」
「そうですけど。こっちコネシマさんの家とは真反対ですけど。迷子ですか？」
「違います。……私、やっぱりコネシマさんから離れることにしました」
「はぁ！？」
煽り顔だったショッピさんが一瞬で間抜けな顔になる。
「なんで？何、ネットのこと気にしてんの？」
「それもそうなんですけど、やっぱり私はコネシマさんとは不釣り合いだと思って。私のせいでコネシマさんに色々悪影響をもたらしてしまっている。それが辛いんです」
「へぇ、思い込みやと思いますけどね。ネットの奴なんて、コネシマさんのこと何も知らへん一般人しか居らん。そいつらがコネシマさんの主演取り消しの理由なんか知ってるわけが無い。アイツらが言ってんのは全部憶測やし。だから、気にせず回れ右」
ショッピさんは私の肩を掴むとクルッと方向転換させた。
「この道を真っ直ぐ行けば、アンタもコネシマさんも幸せになれる」
「ショッピさん、私もう帰れない」
「頭が悪いから？」
「なんですぐそうやって意地悪言うんですか！」
「っはは、冗談です。このまま宛もなく歩いて野垂れ死ぬ人生と、コネシマさんの傍で笑ってる人生、どっちがいいですか」
ショッピさんの質問に、私は手を握る。
「笑っていられる未来があるとは限らないじゃないですか」
「それは俺が保証します。俺の夢、魔法少女なんで」
「っふふ、叶うといいですね」
「そうやって笑ってる方がいいですよ。あんな暗い顔は似合わへん」
「イケメンは言うことが違うなぁ」
「茶化す暇があったら帰ってください」
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まっくろしろすけ - 最初にマグロって出てきて「わ！マグロや！」ってなりました！（なんでマグロでわー！ってなってるのかわかるひとには分かると思う！）この小説好きです！ (8月5日 0時) (
レス) @page15 id: 017cec3e53 (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ168号 - あえ？完結しちゃった…。いや、喜ばしいことなんだけども！好きな小説が終わっちゃうと少し寂しいですね…。次回作も期待してます！ (7月23日 15時) (レス) @page43 id: bae95beb1a (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ168号 - ？？？？？？？？？？？？？？神かな？？？？？？？？？？？？あ、神だったわ。…周回しよ……。 (2023年5月15日 23時) (レス) id: bae95beb1a (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ168号 - ふふふふふふふふふふふふふふふ嫉妬する夢主ちゃん可愛い(´∀｀*)ｳﾌﾌ動けない…？あっ…(察し)二人共お幸せに〜楽しめよ〜 (2023年4月27日 22時) (レス) @page42 id: bae95beb1a (このIDを非表示/違反報告)
しょしょ - kn夫婦てぇてぇ… あの女子高生分かりみが深すぎるんじゃぁ〜 (2023年4月14日 22時) (レス) @page41 id: 275501d424 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2023年3月25日 14時
