【d!】青春謳歌のnページ【合作】 (ページ8)

今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:11,100 hit

空色に染まるその先に。【kn】（わみん）ページ8

kn「あっつ…」

『だから濡れタオルとか持って行けって言ったでしょ？はいこれ』

kn「ん、ありがとうな」

夕暮れ時、いつものように部活帰りにAの家によると冷えた麦茶をもって出迎えてくれた彼女は昔からの幼馴染で同じ学校に通っている同級生だ。

今は夏休み。多くの学生は家族や親せきなどで集まったり、友人たちと遊びに行ったりして夏休みを謳歌しているのだろう。特に受験を控えている学生は塾や補習などに入り浸ったりしていると思う。

『今日もありがとうね。部活はどう？大会出れそう？』

kn「おう。このまま行けば、大会出られそうやわ。Aの方はどうなん？絵の方は完成したんか？」

『あー…実はまだなんだよね。なかなかアイデアが出てこなくて』

アハハ…と笑う彼女は美術部に入っており、夏休みが終わってすぐに大きな展示会があるそうなのだ。なのでこの期間中に絵を完成しておかなければいけないらしい。

しかし、俺らもついに最高学年となり、受験を受けるための準備を本格的にしなければいけない期間に入ったのであまり時間ができないのも分かる。

そんななか、俺は彼女に勉強を教えている。夏休み中に苦手な科目を克服しておきたいらしく、その教科が俺の得意な教科だったので復習を兼ねて部活終わりに彼女の家に寄っているのだ。

『コネシマ先生。今日は何をするんですか？』

kn「今日は＿＿＿」

そうして、いつものように机の上にテキストを広げ、空欄をうめていく

セミの声がいつもうるさくて仕方なかったのに、今はやけに静かに感じた。

ある程度、進めていくと部活終わりもあってか集中が切れてきた。そんな俺を見かねたのか、Aは立ち上がり

『お疲れのようなんで、スイカでも持ってきましょうか！自分も疲れちゃったし休憩にしよう！』

そう言って台所へと行ってしまった。

俺が見る限り、だいぶ集中しとったと思うんやけど…邪魔してもうたんやったら申し訳あらへんな…

スイカを持ってくる彼女を待っていると部屋の端に大きな布を被った何かが目に入った。前来た時にはなかったのに……。そんなことを考えていると俺の手は好奇心旺盛だったようだ。後先、考えずに俺はその何かに手を伸ばし、布をぺらりとめくった

そこにあったのは、