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無事組織崩壊の知らせを聞いて、Aは病室で安堵する。その後、戻って来た鬱先生に3時間の大説教をされ、拗ねた。
「大ちゃん嫌い」
「ホンマに？俺はAのこと好きやけど」
「私も好きだよ」
2日で職場復帰したAは、松葉杖を捨てて拷問に励み、また怒られる。そんな騒がしい生活を繰り返していると、グルッペンから呼び出しがかかった。嫌な予感がするなぁ、と思いつつ総統室へ向かう。
「うわ」
嫌な予感というのは大体大当たりするもので。Aは顔を引き攣らせる。総統室には幹部が全員揃っていた。そして、グルッペン。
「さて、全員揃ったところで、ようやく話せる時がきたことを嬉しく思うよ。今から皆が知りたがっていたAの真実を話そう」
トントンもオスマンも、ようやくか、と安心したような顔をする。Aだけは、プルプルと震えてグルッペンを睨んでいる。下手をすれば、殴りかかるかもしれない。一応、万が一のためにAの隣にゾムとコネシマが立つ。
この2人なら、Aが暴れる前に取り押さえられるから。
「やめてよ、グルッペン!!!」
「……ずっと、隠すつもりか」
「そうだよ。これからも何十年、隠し続ける！」
「なんでや」
「迷惑かけたくないの！」
グルッペンはやれやれと首を振って、皆を見回す。
「お前ら、Aが死にそうになっている時、生きる手助けをする事を迷惑だと思うか？」
全員が首を振る。
「お前の口から話せや。俺は、別に道徳の授業したい訳ちゃうけど、やっぱり助けっちゅうもんは自分から言うべきちゃうか」
「…要らないよ、助けなんて」
「ずっとこのままでええの？」
「俺らが嫌や。Aさん話して下さいよ」
ショッピの目がAの心を射抜く。Aは、観念したように項垂れて口を開く。
「拷問官、だからさ」
ポツリポツリと自分の抱えている大きな問題について語る。心に根付いたトラウマというのは、除去に時間がかかるものだ。Aの話を全て聞き終えた皆は、一斉に抱きつく。驚きのあまり、Aはぽかんと口を開ける。
「知らんくてごめん。知ろうとせんくてごめん。噂を鵜呑みにした。蔑んだ。でもさ、もっと早くに頼れば良かったやん」
「え、」
「これからは、俺らにも手伝わせてよ。Aの慰安係」
正直、下心が無いかと言われたら首を横には振れない。でも、それ以上にあるのは、Aへの優しさ。グルッペン達の多忙さも分かっているから。
「な？」
「…分かんないよ」
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みかん - 一気読みしました！凄く面白かったです！ (12月15日 21時) (
レス) @page50 id: 23cbb9e2de (このIDを非表示/違反報告)
ほよん - みんな彼女を大切に思ってるんだなと思いました！とても面白かったです✨ (8月14日 14時) (レス) @page50 id: 3ca2752c0f (このIDを非表示/違反報告)
n - 久しぶりに神作読ませて貰いました！めっちゃ面白かったです！ (6月13日 12時) (レス) @page50 id: a313beec07 (このIDを非表示/違反報告)
ｎｎ - いい意味で鳥肌が立ちました、、！！めちゃくちゃ面白かったです！！ (2023年2月1日 23時) (レス) @page50 id: d2a3e7d3b4 (このIDを非表示/違反報告)
けんまおし1016(プロフ) - この作品も最高だったぁぁぁ!!!!!Ｒじゅーはちじゃないのでみられてうれしいです!!他の作品も見ますね!!!!! (2022年12月9日 20時) (レス) @page50 id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2022年2月9日 20時
