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「……ただいま」
トントンは、優しくAの頭を撫でる。G国で起こったことを知っているから。グルッペンも労いの言葉をかけてくれる。
「そういえばさ、コネちゃんとゾムの顔ヤバかったけど、知らない?」
「いや、知らんな。なぁ、トン氏」
「ああ。どうせまたなんかやらかしたんやろ」
「そっかぁ。じゃあね。あっ、グルッペン。明日例のスパイ拷問するから」
「分かった」
部屋を出て行ったAを見て、2人はホッと胸を撫で下ろす。そして、改めてAは自分たちが守らなくてはいけないのだと心に決めた。
翌日。シャオロンが拷問室にやって来た。それも1人では無い。10人程の兵士を連れて。彼らはシャオロンが率いる第3戦闘部隊の隊員達だ。
「シャオちゃんそれ見学〜？」
「A。頼むからコイツらの前でシャオちゃんはやめてくれ」
「え、今更すぎない？はーい、見学の皆さんどうぞどうぞ、おかけになってくださいな」
Aは、鉄製の椅子を出して、並べる。人数分あって良かったー、と朗らかに笑うが、皆にとってAは恐怖の対象。そして、軽蔑の対象。
「…Aは、男好きのクソやけど、拷問官としての腕は一流以上やから、しっかり見とけよ」
シャオロンが褒めてくれたことが嬉しくて、Aはいつもより気合いを込めてスパイを起こした。熱湯をぶっかけられたスパイは、声にならない悲鳴を上げる。
「おはよー。今日から貴方を拷問するAって言います。好きなように呼んでね。見た目からして、拷問強そうだよね。どうしよっか」
「A……か、俺は国への忠誠心が高い。故に喋らんぞ。絶対に」
「それは残念。じゃあまずはオーソドックスなこれからいこうか」
竹串をポケットから出したAは、椅子に固定されている男の指にピトッと当てる。指1本1本丁寧に拘束しているため、全く動かせないだろう。
「どんどん入ってくよ」
「ッ゛、ぐあ」
「え〜、こんなので声上げちゃうの？情けな〜い」
「貴様、嘗めるな」
「喋らない方がいいよ。舌噛んじゃうから」
Aは、1つの指に三本、合計30本の竹串を爪の中に刺した。簡単な拷問だが、痛みは想像を絶するものだ。
「全部入っちゃったね」
Aが色気を孕んだ声で言うと、兵士の何人かが唾を飲み込む。
「流石〜じゃあ、次は……足、無くそっか」
男の足元に藁を設置したAは、マッチを擦る。
「や、やめろ」
男は、顔面蒼白で首を振る。
「案外弱そうだね、君」
「ひぃ゛」
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みかん - 一気読みしました！凄く面白かったです！ (12月15日 21時) (
レス) @page50 id: 23cbb9e2de (このIDを非表示/違反報告)
ほよん - みんな彼女を大切に思ってるんだなと思いました！とても面白かったです✨ (8月14日 14時) (レス) @page50 id: 3ca2752c0f (このIDを非表示/違反報告)
n - 久しぶりに神作読ませて貰いました！めっちゃ面白かったです！ (6月13日 12時) (レス) @page50 id: a313beec07 (このIDを非表示/違反報告)
ｎｎ - いい意味で鳥肌が立ちました、、！！めちゃくちゃ面白かったです！！ (2023年2月1日 23時) (レス) @page50 id: d2a3e7d3b4 (このIDを非表示/違反報告)
けんまおし1016(プロフ) - この作品も最高だったぁぁぁ!!!!!Ｒじゅーはちじゃないのでみられてうれしいです!!他の作品も見ますね!!!!! (2022年12月9日 20時) (レス) @page50 id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2022年2月9日 20時
