番外編:真逆の悩み ページ48
現在、幹部棟1階の休憩室にて、ゾム以外の幹部が揃っている。彼は3日間出張で帰ってこない。これを好機にAは皆を集めた。
「会議を、始めようか」
「ええやん、議題は？」
真っ先に食い付いたのはグルッペン。会議とというより、ディベートにする気だろう。
「どうやったらゾムの性 欲を落ち着かせられるか」
「は？」
「いや結構真剣な悩み。ねぇ、帰らないでショッピ君」
スっと立ち上がったショッピを座らせて、Aは続ける。
「ゾムが絶 倫な訳」
「まぁ、せやろな」
「毎晩毎晩。私の体が持たないのよ。最初は大人しかったのに、最近は激しくて。んで、絶賛寝不足なんだよ。どうすればいい？」
「贅沢な悩みやな」
「死ね」
「成長したなぁ、Aちゃん」
「今暴言吐いた奴、大怪我した時覚悟してね」
「具体的に何が嫌なん？」
「……生々しいよ」
「好きやで、そういうの」
シャオロンはメモ帳を準備している。チーノやショッピも前のめりになって聞いている。Aは相談相手を大きく間違えた事に今更気づいた。
「まず、何ラウンドもしないで欲しい。体力が無くなるし、寝れないし、翌日頭が回らない。あと、特殊な事をさせないで欲しい。メンタルやばい」
「例えば？」
「は？」
オスマンでさえも楽しそうに聞いている。
「この前は、コスプレさせられたし。昨日なんか、外でしようとか言い出したし。流石に止めたけど」
「やるなぁ」
すると、意外にもトントンが口を開いた。
「普通に今日は無理って言えばええやん。Aの言うことならなんでも聞くやろ？アイツ」
「試したよ。そしたらね、『えぇ……でも、俺今日この瞬間の為に頑張っとるんやけど。もう、訓練できひんわ』って泣きそうな顔で言うんだもん！！！」
「Aが断れへん状況作っとるのか。……これはもう、保護者の出番ちゃう？」
ロボロが保護者軍団に視線を向ける。待ってましたとばかりに立ち上がったグルッペンは、Aに近づきニヤッと笑う。
「安心しろ、A。俺のこの勲章に賭けて、ゾムの欲を抑えてしんぜよう」
「A。俺が精神面攻めたるから」
「マンちゃんはえげつないことしそうだから程々にね」
「えぇ……じゃあ俺は……拳？」
「やめてトントン。流石に可哀想」
気まずそうに座っているエーミールの隣に座ったAは、困り顔で尋ねる。
「大丈夫かな、あの人達に任せて」
「大丈夫だと思いますか、あのメンツで」
「……無理だわ」
fin
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けんまおし1016(プロフ) - もうこの作品もまじで最高でした!!!!他の作品もみるのはもちろんお気に入り登録もしときました!もう最高でした!!もう言葉にならないです!!!!! (2022年12月11日 9時) (
レス) @page50 id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
一条なつき(プロフ) - めちゃくちゃ良かったですひたすら鼻水ズルズル涙ドバドバで読ませて頂きました！！ (2022年10月7日 2時) (レス) @page45 id: 10435debae (このIDを非表示/違反報告)
黒輝 雷音⚡ - 途中emさんが舌打ちしながらカーテン閉めるのでめっちゃ爆笑しちゃいました！(笑)めっちゃ面白い作品でした！ (2022年9月26日 2時) (レス) @page45 id: a7e2765b25 (このIDを非表示/違反報告)
這い寄る脅威(プロフ) - ピくんーーーーー！！！www (2022年8月29日 0時) (レス) @page49 id: 0893c6b06a (このIDを非表示/違反報告)
コム＠スランプなう(プロフ) - 夢主可愛い…zmさんッ！僕にもその子貸しt)))←おまわりさーんこいつでーす 番外編ちょくちょくかいてくれるの嬉しいです😊 (2022年8月28日 13時) (レス) @page49 id: 0ee0aa5caa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2022年8月1日 20時
