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「なるほどな。2人の話に齟齬が生まれた訳やけど。お前らどう思う？」
トントンは見ている幹部達に目を向ける。一番最初に口を開いたロボロは、少し同情を含んだ目をしていた。
「Aが、ゾムを故意に殺そうとするのは考えにくいで。話してただけなら尚更な。ただ、幹部昇格前のスティアが問題を起こすとも考えにくい」
「確かにな。Aが殺るんやったら、スティアの方を刺すと思うわ」
「待って下さい！私、本当に!!!」
スティアがギュッと手を握って涙を多くすれば、たちまち皆はスティアに同情的になる。ただ1人を除いて。同情という言葉を嫌い、事実に基づいて判断を下すAIもどき。
「A。何か言いたそうやな」
「……発言権を頂けますか、閣下」
「許可する」
「刺したのは私であることに変わりはない。けれども、不審者だと思って、致命傷を避けてその場に留めること、つまりは動きを止めることを優先した。だから、ゾムの臓器に大きな影響は無いし、3日もあれば普通に生活出来るレベル。不審者であるとしたら、拷問すれば情報が得られるかもしれない。だから殺さない」
「好きだから、躊躇したんじゃないんですか！？」
「じゃあ最初から刺さないよ」
「たまたま急所が外れたとか!!!」
必死なスティアを見て、Aとグルッペンは高笑いする。皆は恐怖で戦慄し、2人を見る。
「たまたま急所が外れた？スティア貴方私を誰だと思っているの？」
「知らないのか？有名だぞ。世界にたった数人しか居ない称号を持った医者だぞ」
「それは関係無いけど。私は軍医だよ？何千という数の手術をしてきた。その私が、急所を捉え損ねる？有り得ないわ」
グラッと皆の中で意見が変わった。
「う、嘘かもしれないじゃないですか！本当は致命傷を負ってて、死の瀬戸際を彷徨っているかも」
「じゃあ今から行きましょうか。医務室に。きっともう喋れるよ。私の想定では、1時間後くらいには拷問室で話せる状態だから。スティア、他に質問はある？」
「……じゃあなんで、刺したんですか！」
「え、何まだ粘る？いい加減認めなよ面倒くさいな。この後私エミさんとゾムの術後観察行かなきゃ行けないんだけど。それに皆はもう貴方の味方じゃないよ」
「相手が悪かったな」
「……っ!!!」
「シッマ。縄解いて」
コネシマはグルッペンの許可を得て、縄をナイフで切る。そのままボールペンを手にしたAは、スティアに近づき、頸動脈にそれを当てる。
「今、1発で殺せるよ」
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けんまおし1016(プロフ) - もうこの作品もまじで最高でした!!!!他の作品もみるのはもちろんお気に入り登録もしときました!もう最高でした!!もう言葉にならないです!!!!! (2022年12月11日 9時) (
レス) @page50 id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
一条なつき(プロフ) - めちゃくちゃ良かったですひたすら鼻水ズルズル涙ドバドバで読ませて頂きました！！ (2022年10月7日 2時) (レス) @page45 id: 10435debae (このIDを非表示/違反報告)
黒輝 雷音⚡ - 途中emさんが舌打ちしながらカーテン閉めるのでめっちゃ爆笑しちゃいました！(笑)めっちゃ面白い作品でした！ (2022年9月26日 2時) (レス) @page45 id: a7e2765b25 (このIDを非表示/違反報告)
這い寄る脅威(プロフ) - ピくんーーーーー！！！www (2022年8月29日 0時) (レス) @page49 id: 0893c6b06a (このIDを非表示/違反報告)
コム＠スランプなう(プロフ) - 夢主可愛い…zmさんッ！僕にもその子貸しt)))←おまわりさーんこいつでーす 番外編ちょくちょくかいてくれるの嬉しいです😊 (2022年8月28日 13時) (レス) @page49 id: 0ee0aa5caa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2022年8月1日 20時
