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「……うわ、この年にもなって……」
ゾムは朝起きて絶望していた。いい歳した男が、まさか好きな女の夢を見て夢 精するなんて。朝からブルーな気持ちになったゾムは渋々ベッドを降りて洗面台へと向かった。
食堂に現れたトントンはすっかり血色も良くなっていた。席に座ると、トントンは1番にAに礼を言う。
「昨日は助かったありがとうA。あと、すまんな、先寝てもうて」
「気にしないで。寝かせる為に部屋行ったんだから。あと枕変えた方がいいよ。枕なんて自分に合ったやつ作れるんだし、今度の休暇に見てきたら？」
「そうするわ」
席についたトントンはチラッとゾムの方を見る。どこか不機嫌そうな顔で黙々と食事をしている。それを見れば皆、Aが失敗したことくらいすぐに理解できる。1時間たっぷり付き合った鬱先生に至っては、朝から酒を飲んでグルッペンに蹴られている。
「さてと、私は先行くよ。ごちそうさま」
食器を下げたAは、そのまま食堂を出て医務室へ向かった。色々な準備を終えてワーキングチェアに腰掛けた瞬間、医務室の扉が開いた。意外な訪問者にAは飲んでいたコーヒーを吹き出しかける。
「エミさん!?どうしたのその怪我」
非戦闘員であるエーミールが血まみれになっているとは、何かあったのだろうとAは冷や汗をかく。よろよろとした足取りのエーミールをベッドに寝かせて止血する。
「訓練場行ったら流れ弾が当たってもうて」
「よく1人でここまで来れたね」
「いや、気づいたシャオロンさんがここまで運んできてくれたんですけど、彼の隊で問題が起きてすぐ戻りました」
「なるほど。とりあえず、臓器は傷ついて無いみたいだね。ただちょっと縫うよ」
「分かりました」
エーミールの上着を畳んで、銃弾で裂かれた腹を見る。
「局所麻酔でいいね。注射打つよ。我慢してね」
「子供じゃ無いですから」
笑いながら謝り、エーミールに注射を突き刺す。少しも表情に変化を見せないエーミールにAは内心拍手を送る。しばらくすると、エーミールがか感覚が麻痺したことを伝えた。
「じゃあ、縫合するよ」
慣れた手つきで縫っていくA｡やはりグルッペンが引き抜いただけあって、素晴らしい腕前だと思わずエーミールはその手腕に見惚れていた。
「はい、終了。今日一日はここに居て。ご飯とか全部運んであげるから」
「しかし、仕事が……」
「他の参謀にま任せりゃいいでしょ。今日くらい休みなよ」
「……はい」
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けんまおし1016(プロフ) - もうこの作品もまじで最高でした!!!!他の作品もみるのはもちろんお気に入り登録もしときました!もう最高でした!!もう言葉にならないです!!!!! (2022年12月11日 9時) (
レス) @page50 id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
一条なつき(プロフ) - めちゃくちゃ良かったですひたすら鼻水ズルズル涙ドバドバで読ませて頂きました！！ (2022年10月7日 2時) (レス) @page45 id: 10435debae (このIDを非表示/違反報告)
黒輝 雷音⚡ - 途中emさんが舌打ちしながらカーテン閉めるのでめっちゃ爆笑しちゃいました！(笑)めっちゃ面白い作品でした！ (2022年9月26日 2時) (レス) @page45 id: a7e2765b25 (このIDを非表示/違反報告)
這い寄る脅威(プロフ) - ピくんーーーーー！！！www (2022年8月29日 0時) (レス) @page49 id: 0893c6b06a (このIDを非表示/違反報告)
コム＠スランプなう(プロフ) - 夢主可愛い…zmさんッ！僕にもその子貸しt)))←おまわりさーんこいつでーす 番外編ちょくちょくかいてくれるの嬉しいです😊 (2022年8月28日 13時) (レス) @page49 id: 0ee0aa5caa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2022年8月1日 20時
