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ゾム達が帰ってきた時には、既にエーミールも帰っていた。呑気に土産物を皆に渡し、温泉が良かっただの話している。
「Aちゃん、頑張ったねぇ」
「当然です」
「相変わらずの自信……」
ポツリと誰かがそう言うと、Aは瞳を細めて言った。
「指導者は、いついかなる時も、冷静で、自信を持っていないとダメですから。皆を勝利へ導く存在が、自信無かったら、皆さん不安でしょう」
「せやな」
「私にしろ、グルッペンさんにしろ、ゾムさんにしろ。誰かを引っ張る存在が自信無いという事は、その場に居る人間の士気を下げるのと同義です」
「その通りだ。……さてと、お前ら、良くやった!今日は焼肉パーティーだ!!!!」
フゥ〜!!!と皆が喜ぶ中、Aは、1人ため息をついた。
「強制出席ですか」
「勿論、お前のおかげで勝てたからな」
「分かりました。では、美味しい野菜と……魚、用意しといて下さいね」
「手配しとこう」
グルッペンの言葉を聞いて、安心したAは、休憩室の椅子に腰掛けた。すると、シャオロンとショッピが満面の笑みでAの眼前に顔を寄せた。
「A、あん時コネシマをこっちに寄越さなかったのって、俺らの事信じてくれたっちゅうことやんな!?」
「……私は、お二人の力なら、あそこを突破できると予想しただけです。それと、真ん中の戦力がいなくなる事を考慮しただけで……」
忙しなく目を動かすAの背中を軽く叩いたショッピは呆れ気味に言った。
「ありがとう」
「……どういたしまして」
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蒼 - ページ40の話の上から11行目(文字が開いて行数で書かせていただいております)zm様の言葉が、「分かった!!行ってくる!! という表記になっております。細かくて申し訳ないです。ごめんなさい。 (8月24日 3時) (レス) @page40 id: 7197a413b4 (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - え……え????いや、これは訳ありパターン…続編も楽しみにしてます! (2021年3月30日 17時) (レス) id: 503fd2a4ac (このIDを非表示/違反報告)
BAND(プロフ) - え、夜ダメとか可愛いかよ((( (2021年3月30日 14時) (レス) id: 89d985a64d (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - コメント失礼します!64がなにもない状態で公開されちゃってます!あれ?私が見えてないだけでしょうか…間違いでしたらごめんなさい。 (2021年3月27日 17時) (レス) id: 0c3a2b2511 (このIDを非表示/違反報告)
小茶丸 - 続編おめでとうございます!続きが楽しみだぁ! (2021年3月23日 23時) (レス) id: dd1575ae33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひよこの子 | 作者ホームページ:
作成日時:2021年3月22日 18時