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「俺……な、Y族惨殺計画に関与しとった1人……やねん」
「……そんなの」
「えっ？」
「そんなの最初から、気づいてたに決まってるじゃないですか」
Aの言葉に、グルッペンはパッと顔を上げた。
「この国に来た時から、何となく、10年前のあの日、苦しそうな目で私を見ていた男じゃないかと薄々勘づいてました。」
「そう、だったのか」
グルッペンは、手を握り締め、深くAに頭を下げた。
「あの日、手を差し伸べずにただ傍観していたこと、計画に加担していたこと、許してくれ……とは言わない。謝らさせてくれ」
そんなグルッペンに、Aは優しく微笑んだ。
「……正直、許せはしないです。でも、あなたのお気持ちは十分届いてます」
「花か」
「ええ」
前に、グルッペンが送った花、ヒヤシンスには、謝罪の意味が込められている事がある。貰った時は、何も気付かず、部屋に飾ったAだが、今のグルッペンの話を聞いて納得した。
「私、この国に来た時、あなたにナイフを向けましたよね」
「そうだな」
「あの時私、グルッペン総統が10年前の男だと気づいたから、ナイフを向けたんです。でも、優しい目をしていたから、そんな訳ないか……とナイフを下ろしたんです」
「……っ!!」
グルッペンは、ゴクリと唾を飲んだ。
「でも、一緒に居る内に、あなたが段々とあの男に見えてきて、そんな自分が嫌でした。信じたくありませんでした」
「A……っ!!すまない、」
ポロポロと涙を流すAに、グルッペンは再度謝った。
「分かってます。あの当時の顔からして、あなたが望んでやった事では無いと」
「……ああ」
「でもっ、やった事に変わりはない」
「勿論だ。お前が望むのであれば、腕の1本や2本、切り落としても構わない」
「いいです。……そうだ、グルッペンさんにプレゼントがあります」
涙を拭ったAは、胸ポケットから、パパラチアサファイアが埋め込まれたピアスを渡した。
「ずっと昔、教授のために買ったんです。たった1人、この世で私が必要としている人だったから」
「……意味が……あるんだよな」
「勿論です。でも、私からは言わないでおきます」
ふふっ、と笑ったAは、総統室を出た。グルッペンは、石に関する本を開き、パパラチアサファイアの意味を調べた。
そして、グルッペンは一筋の涙を流した。
【パパラチアサファイアの石言葉・・・信頼】
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蒼 - ページ４０の話の上から１１行目（文字が開いて行数で書かせていただいております）ｚｍ様の言葉が、「分かった!!行ってくる!! という表記になっております。細かくて申し訳ないです。ごめんなさい。 (8月24日 3時) (
レス) @page40 id: 7197a413b4 (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - え……え？？？？いや、これは訳ありパターン…続編も楽しみにしてます！ (2021年3月30日 17時) (レス) id: 503fd2a4ac (このIDを非表示/違反報告)
BAND(プロフ) - え、夜ダメとか可愛いかよ((( (2021年3月30日 14時) (レス) id: 89d985a64d (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - コメント失礼します！64がなにもない状態で公開されちゃってます！あれ？私が見えてないだけでしょうか…間違いでしたらごめんなさい。 (2021年3月27日 17時) (レス) id: 0c3a2b2511 (このIDを非表示/違反報告)
小茶丸 - 続編おめでとうございます！続きが楽しみだぁ！ (2021年3月23日 23時) (レス) id: dd1575ae33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2021年3月22日 18時
