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「ショッピ君とチーノ君って言うんだ。今は教授の助手なの？」
「ええ、まぁ。それよりAさん。いつまでも立ってんと、座ったらどうです？」
「……じゃあ、お言葉に甘えて。……教授。もし私が見つかったら、そのまま見捨ててくれて大丈夫ですよ」
「っ、なんで！？」
驚きのあまり敬語を忘れる教授。
「迷惑かける訳には、いきませんから」
「助けますよ、絶対。グルッぺンさんに何と言われようと、貴方を助ける。元先達としての務めです」
「っふふ、ありがとうございます」
「とりあえずAさん！俺らの寝泊まりする部屋、連れて行きますわ」
「ありがとう、えっと……チーノ君」
人懐っこい様子の彼は、ニパッと笑う。私の話にコロコロと表情を変えながら相槌を打ってくれる彼は相当優しいんだろうな。私たちの後ろを面倒くさそうに歩くショッピ君も、きっといい人なのだろう。
「ここです」
チーノ君が連れてきてくれたのは、そこそこの大きさの部屋。2段ベッドとソファと机、本棚以外あまり無い。
「エミさんが俺らのために用意してくれた部屋っす。狭いですけど、大丈夫です？」
「うん、十分だよ。お邪魔しちゃっていいの？」
「男二人でむさ苦しかったんで、丁度いいです」
チーノ君の言葉に頷くショッピ君。彼らはきっと夜中襲ったりしないという謎の信用を持ちつつ、部屋を見回す。
「下がショッピ君のベッド？可愛いぬいぐるみだね」
枕の横にある黒猫のぬいぐるみ。彼は顔を真っ赤にしてそれを隠す。
「……っ、あんま……見んといてください……」
「ピコやろ？」
「チーノは黙ってろ」
ゲシッと彼の脛を蹴るショッピ君。呻き声を上げて蹲るチーノ君をケタケタと笑いながら見るショッピ君。面白いな、この人達。
「Aさん、どこかで見たと思えば、参謀総長様やんけ！」
「ホンマや……」
「そんな有名じゃないよ……。ちょ、やめて。ひれ伏さなくていいよ。今はもう辞めて来たんだから。今ここでは私は2人の後輩だよ？あれ、それは違うか……？」
「この人、可愛ええな」
「な。まぁ、ルームメイト同士仲良うしよや」
チーノ君に握手を求められ、キュッと握る。ショッピ君とも握手して、これからの生活に期待と少しの不安を馳せる。
その時だった。慌てた様子の教授が部屋に入ってきた。
「Aさん、隠れてください！ゾムさんと、コネシマさん、トントンさんが来てもうた……」
よりにもよってその3人。グルッぺン、本気出しすぎでしょ。
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硝子玉(プロフ) - 最後まで不穏ですね、彼らが妥協するまで眉を顰めて読んでいました。面白かったです。後輩2人が実は同じことしてた、なんて考えましたが流石にそんなことありませんでした。誰の子とも言える書き方が素晴らしいと思います。命令内容が子供を守れとかだと面白いですね。 (8月3日 17時) (
レス) @page41 id: d2ec184a3c (このIDを非表示/違反報告)
セネリオ - めっちゃ良かった！！emさんとsypくんとciくんが…！カッコ良すぎて萌え死にする…！そしてなんとなくgrさんだと思います。他の作品も頑張ってください！ (2022年12月27日 9時) (レス) @page38 id: bb7bb5003e (このIDを非表示/違反報告)
かきくけの(プロフ) - 個人的にはsnが味方っぽいけど本当は幹部達と同じことしてて、罪悪感から助けてだけど子供がsnの子だったから顔が合わせられなかったとかだったら熱いな。でもたぶんgrさんの子な気がする (2022年10月17日 23時) (レス) id: e7af349437 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるぽろう - 完結おめでとうございます…そしてありがとうございます…！！！序盤が凄く暗かったからこそ、最後のあたたかい終わり方が心に沁みました。てかemさんとshpci後輩かっこよすぎですね一生愛せます！！！今回も素晴らしすぎる作品をありがとうございました！！！ (2022年10月15日 13時) (レス) @page38 id: 8509ca10df (このIDを非表示/違反報告)
はっぱ*(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！！本当に物凄く心を掻き乱された作品でした。とてつもなく良い意味で。素晴らしい作品をありがとうございました！！ (2022年10月15日 13時) (レス) id: ddb5b2a27a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2022年9月26日 18時
