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笑いながらショッピ君が言う。おかえり、その一言が嬉しいの。
「お腹空いた〜」
「そうですね。車の中でも結構音鳴ってましたよ」
「うっ、バレてた」
「可愛いですよ」
「うわー！最悪」
羞恥で赤くなる顔を覆ってリビングまで走る。すると、ドン、とチーノ君にぶつかってしまった。私は衝撃で背面から倒れる。しかし、チーノ君が私の手を掴んでソッと背中に手を回して体を強打する前に支えてくれた。
「ご、ごめんね。ありがとう」
「Aさん軽いんやから〜。気ぃつけてや？」
「うん、ごめん」
「それに、Aさんだけの体ちゃうんすよ？今は子供が居って、Aさんを大事に思う俺らが居る」
「……っふふ、ありがとう。チーノ君もお昼食べよ？」
「いただきます！ショッピ〜俺の分あるん？」
「帰ってきとるの知らんのに、買ってくるわけないやん。カップ麺そこの棚にあるで」
「えっ……？」
心底悲しそうな声をあげるチーノ君。
「いいよ、チーノ君。私の分けてあげるから」
「えぇ〜？いいんですか？ありがとうございます！」
可愛いな、チーノ君。好かれる後輩っって感じ。ショッピ君も笑いながらソッと自分の分を分けてあげてるし。やっぱり仲良いんだなぁ。
「いただきます」
「ん〜美味しい」
「バリ美味いんやけど」
「死ぬ程高かったからな、それ。もっと味わって食えや」
「また散財して！エミさんに怒られるで？」
「Aさんの為や！」
「じゃあ、しゃあないな」
「せやろ？」
ペロリと完食。
「あ、そうだ。Aさん、朗報ですよ」
「ん？」
「協力者が増えました」
「えっ！？本当！？」
ショッピ君は知っていたらしく、つまらなそうにテレビを見ながら耳だけ傾けている。
「俺の孤児院と同じ出の人で、何かと助けになってくれるらしいんで。もうそろそろ家来るんちゃいます？」
振り子時計に目をやる。あと5分で3時になる。きっと約束の時間はそのくらいだろう。
「今は別の国で働いてるんですけど、もし俺らのこの家に、そして我々国に居られなくなった時、ソイツの所に逃げればええ」
「そうなって欲しくないけどね」
カチッと長針が動くと共に、家のチャイムが鳴った。ショッピ君が出迎えに行って、その後話し声と足音がした。
「なんでこんなとこに家があるんだよ〜。土産のケーキがぐちゃぐちゃなんだけど」
現れたのは、優しそうな目をした眠くなる声をした男。
「あ、この人がAさん！？どうも〜らっだぁです」
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硝子玉(プロフ) - 最後まで不穏ですね、彼らが妥協するまで眉を顰めて読んでいました。面白かったです。後輩2人が実は同じことしてた、なんて考えましたが流石にそんなことありませんでした。誰の子とも言える書き方が素晴らしいと思います。命令内容が子供を守れとかだと面白いですね。 (8月3日 17時) (
レス) @page41 id: d2ec184a3c (このIDを非表示/違反報告)
セネリオ - めっちゃ良かった！！emさんとsypくんとciくんが…！カッコ良すぎて萌え死にする…！そしてなんとなくgrさんだと思います。他の作品も頑張ってください！ (2022年12月27日 9時) (レス) @page38 id: bb7bb5003e (このIDを非表示/違反報告)
かきくけの(プロフ) - 個人的にはsnが味方っぽいけど本当は幹部達と同じことしてて、罪悪感から助けてだけど子供がsnの子だったから顔が合わせられなかったとかだったら熱いな。でもたぶんgrさんの子な気がする (2022年10月17日 23時) (レス) id: e7af349437 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるぽろう - 完結おめでとうございます…そしてありがとうございます…！！！序盤が凄く暗かったからこそ、最後のあたたかい終わり方が心に沁みました。てかemさんとshpci後輩かっこよすぎですね一生愛せます！！！今回も素晴らしすぎる作品をありがとうございました！！！ (2022年10月15日 13時) (レス) @page38 id: 8509ca10df (このIDを非表示/違反報告)
はっぱ*(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！！本当に物凄く心を掻き乱された作品でした。とてつもなく良い意味で。素晴らしい作品をありがとうございました！！ (2022年10月15日 13時) (レス) id: ddb5b2a27a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2022年9月26日 18時
