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「シッマ……」
「まぁ！Aはそんなんせんよな！」
「っ、うん」
ギュッと肺を握り潰されるような感覚。咳が止まらなくなってきた。苦しくて苦しくて、涙を流して倒れ込むと、シッマが抱きとめてくれた。
「し、ま」
「A。惨めったらしくて可愛ええなぁ」
「いき、できない」
「どうして欲しいん？口があるんやから、言わんと」
「離して、」
きっと彼らの欲しい言葉は助けて、だったのだろう。元凶に助けを求めたくは無い。でもシッマは表情を変えて私の口にキスをする。ガッシリと後頭部を掴まれて動けないから、シッマはニヤニヤ笑って口内を荒らす。
「コネさん、邪魔や」
ロボロがシッマを剥がしてくれたおかげで、私はようやく酸素を肺に取り込むことが出来た。
「助けたったで。お礼は？」
「ありがとう……」
『食わせてもらっとるんやから、ありがとうございます、やろ？』
過去の記憶が蘇る。ダメ。止めて。今の皆は違うの。大丈夫だから、邪魔をしないで。
「……また、後で」
私も覚悟を決めた。会おう、グルッペンに。
シッマとロボロの前から逃げて、階段を駆け上がって総統室に飛び込んだ。グルッペンは目を丸くしたあと、優しく目元を細めた。
「おいで」
「っ」
前に進みたくても、体が動かない。
「……怖いか？」
グルッペンが泣きそうな顔で言うから。私は1歩足を踏み出せた。5分かけてたった2mの距離を進むと、グルッペンは立ち上がって私をだ抱き締めた。
「無理すんな。原因は分からないが、きっと俺らにあるんやろ？大丈夫やで、A」
「グルッペン……!!!!!」
どうしても嫌いになれない。裏切られたのに。殺されたのに。私を捨てたのに。私は赤子のように泣きじゃくった。ただただグルッペンは私を撫でてくれていた。
「ああ、愛しいA。泣くのは俺の前だけにしろ」
おかしい。前世では皆ここまで私に執着していなかった。タイムスリップといい、この皆の異常さといい、何が起きているのだろう。そんな事を思っていると、全てを壊し去る破壊の音が聞こえて来た。
「総統閣下、入りますね」
「ぁ、」
姿を見せたのは、まだ一般兵のシャルル。彼女からは1番酷い暴行を受けた。腹を裂かれたし、髪の毛を燃やされたし。上げだしたらキリがない。
「A様？何故……」
「書類は後でいい。今は2人きりにさせろ」
「……はい」
シュンとして去ったシャルル。あの子は異質だ。私と同じような匂いを感じる。
スパイのような。
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みりんみそ - 性 癖が、、ワイのド性 癖、、、！！？？ (12月28日 3時) (
レス) @page35 id: 689708648d (このIDを非表示/違反報告)
白米の無い弁当 - やっべ何回でも見返せる(5回目くらい) (12月24日 0時) (レス) @page41 id: b86b104ca2 (このIDを非表示/違反報告)
あ - あ (11月16日 16時) (レス) id: 5439c0f871 (このIDを非表示/違反報告)
みるく亭 - アッアッアッアッ（過呼吸） 好き…！！ (11月9日 13時) (レス) @page35 id: 78d03dd0b2 (このIDを非表示/違反報告)
セネリオ - さいっこうでした…！！！あまりこういうのは好きじゃなかったけど、最後もハッピーエンドで終わって、めっちゃ良かったです！！！応援してます！ (2023年1月14日 9時) (レス) @page35 id: bb7bb5003e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2022年10月26日 19時
