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大先生は私を置いて出て行った。張り詰めていた緊張の糸が切れてドサッとその場に座り込む。霞む視界を何とか正常にしようと瞬きを繰り返していると、いつの間にかチーノ君とショッピ君が居た。彼らは私に興味が無かったのだろう。
私が檻にいる間が1度も顔を見せずに処刑の日に、ただ笑って立っていたのを覚えている。彼らとなら普通に話せるだろう。目は見れないけれど。
「Aさん……俺らの事、怖いんすか」
「……怖い」
「何か、しました？」
「言えない」
「そうですか。……こんなん言うたら、また怯えられるかもしれないですけど、嫌われる前に言っときます。後悔せんように」
ショッピ君は、私の顎を掴むと強引にキスをしてきた。ガリッと私の口内を噛んで、出てきた血を舐めとる。
「っひ」
「その怯えた顔、すげぇ唆るんで。襲われたくなかったらやめてもらっていいですか？」
んな理不尽な。
「俺、まだAさんと会って日が経ってないですけど、ホンマに好きなんですよね。可愛い顔、敵に見せる冷酷な面。全て好きなんです。俺だけのAさん」
ガブッと首筋に噛みつかれる。痛みが、過去をフラッシュバックさせる。脳内に流れ込む映像は全て嫌な思い出ばかり。
「離して……!!!」
チーノ君を突き飛ばして距離を取る。スっと目を細めたチーノ君は大きな体で覆いかぶさってくる。
「っは、小動物みたいで可愛いっすね。ショッピは突き飛ばさんかったのに、俺は突き放すんや」
「ごめ、許して」
怖くて、体を震えさせて涙目で訴えると彼らの息が荒くなる。
「それですよ、そんな顔するアンタが悪いんや……」
ショッピ君の手も伸びてきて、もうダメだと目を瞑った時、ゴチンと固い音がした。見れば、大先生がこめかみをヒクヒクとさせながら握り拳で彼らの頭にたんこぶを作っていた。
「ホンマにAちゃんが大切なら今すぐ出てって」
「クズの癖に」
「ええとこやったのに〜」
「俺はクズ以前に医者やからね」
医務室の鍵を閉めた大先生は私を大先生の席に座らせてくれた。
「……美味しそう」
「嘘やろ！？目ぇ腐っとるん！？」
温かそうな白粥。
「胃に優しいもん持ってきたけど、流石に味付けとかした方が……マジか」
「っ……美味しい……美味しいよ……」
変な味のしない、温かいご飯。ポロポロと涙が出てきた。クスッと笑って涙を拭ってくれた大先生は、私の頭を撫でようとして手を止める。
「俺、書類出してくるからゆっくり食べてて」
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みりんみそ - 性 癖が、、ワイのド性 癖、、、！！？？ (12月28日 3時) (
レス) @page35 id: 689708648d (このIDを非表示/違反報告)
白米の無い弁当 - やっべ何回でも見返せる(5回目くらい) (12月24日 0時) (レス) @page41 id: b86b104ca2 (このIDを非表示/違反報告)
あ - あ (11月16日 16時) (レス) id: 5439c0f871 (このIDを非表示/違反報告)
みるく亭 - アッアッアッアッ（過呼吸） 好き…！！ (11月9日 13時) (レス) @page35 id: 78d03dd0b2 (このIDを非表示/違反報告)
セネリオ - さいっこうでした…！！！あまりこういうのは好きじゃなかったけど、最後もハッピーエンドで終わって、めっちゃ良かったです！！！応援してます！ (2023年1月14日 9時) (レス) @page35 id: bb7bb5003e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2022年10月26日 19時
