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思考より体の方が早かった。チーノ君から飛び降り、ひとらんの元へ走る。高いところから飛び降りたせいで足の裏がジンジンする。それでも足を動かして、ひとらんが門を潜ると同時に地を蹴って抱きつく。
「おかえり……！！！！やっと逢えた！！！」
「ただいま。随分と甘えたさんになったね、A」
前と変わらない笑顔で抱き締め返してくれるひとらんの胸に頭を寄せて、更に強く抱き締める。それだけで彼は私に何かあったことを察したらしい。纏う雰囲気が変わった。
「ねぇ、Aに何かしたの？」
皆は黙って目を逸らす。
「それは……」
「なんでもない。そうだよね？」
私が言えば、皆は何とも言えない顔でぎこちなく頷いた。ひとらんは幹部達の顔を見回すと、呆れたように溜息をつきグルッペンに近付いて手を差し出した。
「ただいま」
「ああ、おかえり」
ひとらんとは初対面の人も居る。少し会話をしたあと、グルッペンは私の気持ちを汲み取って、私とひとらんを2人きりにしてくれた。私はひとらんと外道丸の方まで一緒に歩きながら、彼の話を聞く。
「ここも変わらないね。全く。でも人は変わったようで悲しいよ。A、何があったの？顔が前にあった時より楽しそうじゃない。アイツらはAのこと狂ったように愛してる！愛されてるはずのAがどうして、そんな辛い顔してるの？」
「…なんでもないって」
「嘘つきは嫌いだよ」
「っ、でも、言いたくない」
「じゃあ、強要はしないけどさ。グルッペンに聞くよ」
「聞いても、殴ったり殺したりしちゃダメだからね」
ひとらんならやりかねない。
「Aが泣かされるような案件だったら、ちょっとそれは約束できないなぁ」
じゃあ、ダメそうだ。グルッペン達、顔の原型残ってるといいけど。
「ひとらん。帰って来てくれてありがとう。唯一の心残りだったの」
「何それ」
クスッと笑いながら、ひとらんは足を止めた。ここは広場。私が死んだ場所。磔になって、罪人として死した場所。ひとらんはギュッと目を瞑って手を合わせる。
「え、な、し、知って……」
「知ってた。アイツらに記憶戻ってるなら、俺にも戻ってるでしょ。どれだけ泣いたと思ってるの。俺、Aがそんなことするはずがないって分かってたから、簡単にAを殺したアイツらを殺そうと思った。でも、望んでないと思ってさ」
「……約束」
「うん、今回は守れたね。お互い。じゃあ、俺グルッペン達殴ってくる！」
「程々にね」
fin
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みりんみそ - 性 癖が、、ワイのド性 癖、、、！！？？ (12月28日 3時) (
レス) @page35 id: 689708648d (このIDを非表示/違反報告)
白米の無い弁当 - やっべ何回でも見返せる(5回目くらい) (12月24日 0時) (レス) @page41 id: b86b104ca2 (このIDを非表示/違反報告)
あ - あ (11月16日 16時) (レス) id: 5439c0f871 (このIDを非表示/違反報告)
みるく亭 - アッアッアッアッ（過呼吸） 好き…！！ (11月9日 13時) (レス) @page35 id: 78d03dd0b2 (このIDを非表示/違反報告)
セネリオ - さいっこうでした…！！！あまりこういうのは好きじゃなかったけど、最後もハッピーエンドで終わって、めっちゃ良かったです！！！応援してます！ (2023年1月14日 9時) (レス) @page35 id: bb7bb5003e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2022年10月26日 19時
