48話 ページ17
『て…天使だぁ…天使に微笑まれるなんて、如月先輩のファンに殺される…!』
「そんな事ないよ。仁花ちゃんの方が天使に見える。それに私にファンなんて居ないからそんな事言わないの!」
『怒った姿さえ可愛いとか、もはやどうしたらブスに見えるんですか…』
「あらら…沈んじゃった…」
下を向いてしまってよく聞こえなかったが何かを呟いたあとゆっくりと体育座りをする仁花ちゃん。
「仁花ちゃんも充分可愛いよ?私が証明する!だから顔上げて!」
『うぅ…如月先輩優しすぎます…』
「あ、その如月先輩って言うのは無し。Aって呼んで?」
『A…?む、無理です!それこそほんとに…』
「何もされないから大丈夫。私、最近マネージャー始めたばっかりで、仁花ちゃんも1年生だから最近入ったでしょ?」
『は、はい!そうです!』
「だから新人同士、仁花ちゃんと仲良くなりたいの。ダメかな…?」
涙の膜が張ってうるうるとしている仁花ちゃんの瞳に私も合わせる。
もしかして馴れ馴れしくし過ぎたかな…なんて不安になって下を向くと開かれた仁花ちゃんの口。
『わ、私も!A先輩と仲良くなりたいです!よろしくオナシャス!』
顔を真っ赤にしてそう言ってくれた彼女は私から見たらまるで天使の様で思わず手を握って、ありがとう!言った。
『ごめ〜ん、そろそろ食堂開けるから看板裏返してきて〜。そのうち人来るだろうから〜』
「了解です!じゃあ仁花ちゃん。改めてこれから宜しくね?」
『こちらこそです!かっ看板!裏返してきます!』
謎に敬礼をして入口へと走っていく姿を見ながらご飯をよそう準備をする。
『ごめん、仁花ちゃん。うちの団体にも伝えて来てくれる?多分時計みてないだろうから』
『は、はいぃ!頑張ります!』
潔子先輩に言われ真っ赤な顔のまま歩いていった仁花ちゃん。
大丈夫なのか心配になりながら、こちらをチラリと振り返った仁花ちゃんに手を振った。
これがいわゆる親の気持ち…?なんか違うな。
でも、小さく振り返してくれた手を私は一生忘れません。
《仁花ちゃん可愛い!絶対男子から狙われるだろうな…》
《A先輩が天使すぎて辛いぃ…絶対狙ってる人多いだろうな…狼さん達から守らねば!!》
682人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
小豆(プロフ) - 夢花 ゆめいろ星(スター)の夢花さん» コメントありがとうございます。その通りです!すぐに訂正させていただきます!ご感想もありがとうございます(^^)お姉さんと言っていただけてすごく嬉しいです! (2018年7月7日 14時) (レス) id: e304448554 (このIDを非表示/違反報告)
夢花 ゆめいろ星(スター)の夢花(プロフ) - あの、63話で「先週のサポート」と書かれていますが、「選手のサポート」なのでは…? 返信ありがとうございます!まあ、あのシーンではなっちゃいますよね〜wその後のツッキー可愛すぎました← うっ…あずさんめっちゃお姉ちゃん( ;∀;)←一人っ子だから嬉しい奴(( (2018年7月3日 23時) (レス) id: f2643ccfd4 (このIDを非表示/違反報告)
小豆(プロフ) - 夢花 ゆめいろ星(スター)の夢花さん» コメントありがとうございます(^^)私自身書きながらすごく主人公ちゃんに申し訳なくなってしまいました…(笑)自分が後悔しないようにでもやりたいように決めるのが1番だと思いますよ。どんな選択であれ充実した高校生活になるよう願っております(^^) (2018年6月18日 16時) (レス) id: e304448554 (このIDを非表示/違反報告)
小豆(プロフ) - マネジーさん» コメントありがとうございます!お返事遅くなってしまい申し訳ございません(´・ ・`)そう言っていただけてすごく嬉しいです!これからも応援よろしくお願い致します(^^) (2018年6月18日 16時) (レス) id: e304448554 (このIDを非表示/違反報告)
夢花 ゆめいろ星(スター)の夢花(プロフ) - うぅ…ツッキー言い過ぎ…ぼくまで泣けて来ちゃったじゃんか( ; ; ) 主人公ちゃん頑張れ!!……高校入ったら演劇部入るかマネあったらマネやるか、迷うな…。支える側の人間にもなってみたいし…。 (2018年6月18日 0時) (レス) id: f2643ccfd4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:小豆 | 作成日時:2018年3月26日 18時