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「裁切鋏…懐かしいですね」
黒インクのない所を歩きながら，ランダムに飛んでくる刃物を無駄のない動きで躱すA。淡紫色の目は据わっていて揺らぎを見せない。難易度は高くとも…この場に居る異能力者はこれぐらいの戦闘はざら経験した者達だ。
喩え女が有利だとしても…。
一対複数では直ぐに立場は逆転する。女の再生能力が一気に遅くなる。
「御義理母様…覚悟してください」
皆が切り開いてくれた道。Aはクルンッと空中一回転して華麗な蹴りを女に入れる。
「ゔぁ!…どうして!!何で!!」
地面に滲み出ていた狂気を齎す黒いインクが消えていく。まるで女を見限った様に…見捨てた様に消えていく。
「御義理母様…否，三津子さん…
貴女を異能犯罪者として確保します」
悪足掻きするように女は持っていた鋏をAの右目に向かって刺そうとしてくる。だが…其れは叶わなかった。何故ならAの異能生命体，全員に睨みつけられていたからだ。
途端に動けなくなる女。
ガクンｯとその場に崩れ落ちてガタガタと震え始めた。
「あ!?ああァア!!あアァぁあ!!」
女のアイデンティティが崩壊する。
そして気配からも目からも狂気も…何もかもがゴッソリと抜け落ちた。軍警と特務課に取り押さえられた女。抵抗すらしない。魂が抜け落ちた表情をしていた。
❲直に”零“が来ます。❳
戦闘をしていた者達のインカムに入る静かで冷静な安吾の声。パチンッと指を弾く音が聞こえてきたと思ったら…
すぐ後ろから一人の男性が歩いてきた。
その男性の姿を見てギョッとする猟犬。何らかの関係があるらしい。森や福沢も酷く驚いていた。
A以外の人は「?」となっている。
「私は異能犯罪者の特殊執行人“零”
以後…お見知り置きを」
生成色の髪と天色の瞳の四十代位の男性。
「これより…ヨコハマに甚大かつ凶悪な
爪痕を残したコード・ネーム”化け文字女“に
特殊な刑罰を執行する」
フワッと零の足元から溢れて広がる天色の文字列。その文字列は化け文字を拘束し始める。
「お前の生きる
異能力─────“あどけない話”」
パチンッと零が指を弾くと女の姿が消えた。
「執行完了。」
あまりに呆気なく云う零。小さくあくびをするとAの方に歩いていき頭を撫で始める
「お疲れ様でした零さん」
「あぁ。Aも良くやった」
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黒灰白有無％(プロフ) - まさかの御義理母様登場！！？文字化けも方もやらせて頂いたのですが怖かったです笑、面白くてここまで一気読みさせて頂きました！引き続き楽しませて頂きます！！ (8月17日 14時) (
レス) @page44 id: 00e0ebd256 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - お母様！？まさかの展開‼︎ (2022年11月1日 8時) (レス) @page44 id: c2ca67a91e (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - 御影さん» 本当に本当にわがままを聞いていただきありがとうございます。 (2022年10月29日 21時) (レス) id: caf70309bf (このIDを非表示/違反報告)
御影(プロフ) - ゆっきーさん» 性格，ちょこっとですが書いておきました。 (2022年10月29日 21時) (レス) id: e37802ecfa (このIDを非表示/違反報告)
御影(プロフ) - ゆっきーさん» 良いですよ，性格書いておきます (2022年10月29日 21時) (レス) id: e37802ecfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御影 | 作成日時：2022年10月14日 14時
