番外編 �掘‖� ページ3
目的地に向かっている途中。
社内で安吾はAの気配を不思議に思っていた。
バックミラーで後部座席に座っている
Aの姿をチラッと見る。
水面鏡の様な揺らぎすらしない淡紫色の瞳。
人形の様に全く動かない表情。
「気配が静か過ぎる」
──────────────────
目的地について，建物の地下に向かう安吾とA。
荷物からヘッドフォンだけ取り出すと，
バック等を担当の人に預ける。
無機質で白くだだっ広い部屋の隣には
大きな硝子で仕切られた
医療機器の様な機械が沢山置いてあるモニター室。
❲綾目さん聞こえますか?
これは出力の検査です❳
スピーカーから安吾の冷静な声。
❲此方の準備は出来ました
何時でも始めてください❳
Aは集中する為にヘッドフォンをつける。
そして静謐な声で詠唱をして異能を発動する。
「異能力───●●●●」
スッと右手を空に翳す。
イグニスの力で美しい赤の焔がAの目の前に現れる。
火炎反応で赤・黄・紫・緑・橙・紅・黄緑・青と瞬く間に色を変えていく焔
今度は流麗に幾何学模様を描く水に変わる。
偶に凝縮したり，パァンと弾け飛んだりする
バキンッと生き物の様に動く水が行き成り凍る。
Aが居る部屋に霜が降りる。
かなり精密で，素早い異能操作技術。
「──────，──────。」
何か異能生命体に指示をしているのか口を偶に動かすA。モニター室にいる安吾や検査機器を操作している職員は少し驚いていた。
「数値に乱れが無さ過ぎる…」
ある一定の数値でピタッと止まっている
Aの異能出力。
その間にもAは異能を精密に，正確に，操る。
左手を空に差し出すと指を弾く。
途端Aを中心に風が吹く。
霞色の髪がフワフワと靡く。
左手も空に翳したA
すると──────
グンッと出力が上がる。
でもまたある一定の数値でピタッと止まった。
「これは…とんだ逸材ですよ」
出力検査の結果の書類を見て思わず
笑ってしまった安吾。
余りにも正確に止まる出力数値。そして操作精度。
❲Aさんお疲れ様です❳
安吾がスピーカー越しに声を掛けると，
淡紫色の瞳の少女の異能が解除される。
音もなく静かに異能力が凪いだ。
「お疲れ様でした。」
と平坦な声を出した後，モニター室の職員に向かって綺麗な所作でお辞儀するA。
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黒灰白有無％(プロフ) - まさかの御義理母様登場！！？文字化けも方もやらせて頂いたのですが怖かったです笑、面白くてここまで一気読みさせて頂きました！引き続き楽しませて頂きます！！ (8月17日 14時) (
レス) @page44 id: 00e0ebd256 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - お母様！？まさかの展開‼︎ (2022年11月1日 8時) (レス) @page44 id: c2ca67a91e (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - 御影さん» 本当に本当にわがままを聞いていただきありがとうございます。 (2022年10月29日 21時) (レス) id: caf70309bf (このIDを非表示/違反報告)
御影(プロフ) - ゆっきーさん» 性格，ちょこっとですが書いておきました。 (2022年10月29日 21時) (レス) id: e37802ecfa (このIDを非表示/違反報告)
御影(プロフ) - ゆっきーさん» 良いですよ，性格書いておきます (2022年10月29日 21時) (レス) id: e37802ecfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御影 | 作成日時：2022年10月14日 14時
