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一時間逃げ切ることが出来たAはホッとため息をついて公園のベンチに腰を掛けた。変装を解いた異能生命体達も続々とAの元に集ってくる。
ハッキリ云って危なかった。
偶然にも追われているAの近くにイグニスが居たから空間接続で入れ替わる事が出来たのだ。
もしもあのまま入れ替われなかったら…そう考えると身の毛がよだつ事になっていたかもしれない。
イグニスも到着したが,後を勝手に着いてきたフョードルとゴーゴリも居た。
「やぁやぁ!Aちゃん
愉しませてもらったよ!悪戦苦闘するドス君。中々に面白かった!!」
ゴーゴリが騒がしいのは何時ものことだが,フョードルの様子がおかしい。ジトッと此方をハイライトのない目で見つめてくるのだ。
「…あの,何か?」
「いえ,何でも」
〘イグニス,フョードルさんに何か云った?〙
〘魔人は主様の
額に手を当てて空を仰ぎながらため息をつくA。彼の探るような感情と視線が視えたのはその所為かと困惑する。フョードルからの探るような視線はまだ此方を見ている。
記憶アリより記憶ナシ方が面倒くさいことになると確信したAは,パチンッと指を鳴らして異能力を発動させた。
「…ぁ,嗚呼!?」
直後何とも云えない声を上げるフョードル。Aは滅茶苦茶,苦笑いしながら彼に手を振る。
「フョードルさん,ご無沙汰ですね」
「……………………何故僕は,貴女の様な気高き存在を忘れ愚かな者に夢中だったのでしょう?」
「私に聞かれましても…」
「あ、もしかしてドス君思い出した?」
「…………はい。」
「何その顔,怖っ!」
記憶が復活したら湧き上がるのはピノンに対する途轍も無い怒りであると理解しているゴーゴリは一見揶揄っている様に見えるが,ちゃんと親友を落ち着かせているのだ。
「Aさん。日を改めて謝罪させてもらいますね,今は少し腸が煮えくり返ってどうしようもないので」
「(フョードルさんって怒るとこんなオーラ出すんだ…視なかった事にしよう。)」
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黒灰白有無％(プロフ) - 完結おめでとう御座います!此処迄夢中で一気読させて頂きました,今章のタイトル回収や夢主の成長 無事皆が元に戻った嬉しさが溢れ感極まりました！ちゃんとフラグ?回収もしていて内容,迚も面白かったです!再び読み返しにきます是からも応援しております!失礼致しました (8月17日 16時) (
レス) @page33 id: 00e0ebd256 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御影 | 作成日時：2023年2月22日 18時
