白銀の虹彩 ページ32
───退院当日。
Aは荷物を持って正面入口で待っているとみすゞの車が迎えに来てくれた。運転席から顔を出すみすゞ。助手席には高村が座っていた。
「迎えに来たよー。ありゃ?糸目になってる」
「日常生活には支障ありません。」
「そう!なら、大丈夫そうね」
「探偵社に行くぞA」
「はい」
後部座席に乗り込むとシートベルトを閉めるA。高村に神凪の身分証明書とバッチを返す。
「お世話になりました」
「ん?返さなくていい。お前は私達の仲間だ、 無論武装探偵社の社員だがな。神凪であり、武装探偵社…福沢殿もそれで良いと仰せだ」
「………はい」
目を開けて嬉しそうにバッチと身分証明書を抱えるA。バックミラーでその光景をみていた高村とみすゞがクスッと笑う。
「それにしても…目、綺麗ね」
「以前よりも格段にな」
「異能技師さんよると、これが本来の目の色らしいんです。」
知的で神秘的な朱色に映える白銀色の虹彩。
今までの目の色とは180°違う色にきっと武装探偵社は驚くであろう。
それを想像したら自然と口角が上がるA。
「可愛い、ニコニコしてる」
「練習の成果か?」
「太宰さんや条野さんお手本にして笑ってたから作り笑いしてるみたいに…」
「アハハハ!そりゃそうね。あの子達を真似たらそうなるわね」
「ハハハハ、牽制には的確な笑みだが、普段使いは出来ないな」
面白かったのか暫く笑っていた高村とみすゞ。
Aもつられてクスクスと笑っていた。
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黒灰白有無%(プロフ) - 完結おめでとう御座います!此処迄夢中で一気読させて頂きました,今章のタイトル回収や夢主の成長 無事皆が元に戻った嬉しさが溢れ感極まりました!ちゃんとフラグ?回収もしていて内容,迚も面白かったです!再び読み返しにきます是からも応援しております!失礼致しました (8月17日 16時) (レス) @page33 id: 00e0ebd256 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:御影 | 作成日時:2023年2月22日 18時