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作戦決行2 ページ20

その頃,世界の狭間では武装探偵社と神凪が睨み合っていた。普段は優しい春の陽だまりの様な気配の持ち主であるみすゞが冷めきった目でピノンの事を睨んでいた。藤村も不機嫌そうに顔を顰蹙させている。

神凪の隊長である高村は流石と云うべきか,いつもと変わらない気配と態度で淡々と話始める。

「武装探偵社の社員諸君。急で悪いと思うが少しピノンという娘に用がある故…私の担当する領域にご招待させて貰ったよ。」

何処までも続く広い空,足元には空を鏡のように美しく映し出す凪いだ水面に不覚にも目を奪われる武装探偵社。すると乱歩が高村達の方へ歩いて行き,高村の隣に立ち止まった。

「時間ピッタリじゃないか!神凪の隊長も中々やるじゃないか」

「あぁ,乱歩君も協力ありがとう」

武装探偵社の主軸は武装探偵社では無く神凪側の勢力であった。冷や汗を垂らし何とか乱歩を説得しようとする社員だが乱歩は盛大にため息をついて「莫迦だね」と首を横に振った。

「藤村。異能は発動可能か?」

「勿論です隊長。」

藤村は何が起きてるのか分かっていないピノンの前に立つと手を翳す。

「異能力───破戒」

その瞬間,ピノンを飲み込んだ露草色の文字列。鏡花が夜叉白雪を呼びだしピノンを助けようとする。賢治や谷崎,国木田や敦も異能を発動しようとするが何も起きない。

「あぁ,云い忘れていたが…この空間は空間が認めた者以外の異能が発動できない,何とも不可思議な仕組みでね。少し大人しくしてくれると助かる」

高村がそう云うと水面に姿を隠していたAの異能生命体,アクアが姿を現し水の刃を社員の首元に添わせる。

「お気を付けください,水だからと云って油断していると首と胴体が泣き別れになりますわ。」

清らかな水が流れるような声で忠告したアクア。しかし鏡花は忠告を無視して自分の短刀で水の刃を弾き飛ばそうとするが短剣がスパッと切れてしまった。

息を呑む鏡花。

アクアは「お可哀想に」と目を瞑ってため息をつく。するとピノンを包んでいた文字列が徐々に少なくなっていきパッと消えた。

「ピノンさんに何をしたんですの!」

ナオミが俯いて居るピノンを庇う様にして藤村を藤村を睨み付ける。しかし藤村はハッと憐れむように鼻で笑ってピノンの事を指さした。

「危ないぞ谷崎少女よ」

「はい?何を云っ…」

ナオミがピノンの方を見たその瞬間。ナオミは庇ったはずのピノンに乱暴に突き飛ばされてしまった。

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黒灰白有無%(プロフ) - 完結おめでとう御座います!此処迄夢中で一気読させて頂きました,今章のタイトル回収や夢主の成長 無事皆が元に戻った嬉しさが溢れ感極まりました!ちゃんとフラグ?回収もしていて内容,迚も面白かったです!再び読み返しにきます是からも応援しております!失礼致しました (8月17日 16時) (レス) @page33 id: 00e0ebd256 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:御影 | 作成日時:2023年2月22日 18時

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