�将� ページ18
銃の発泡音がしたという通報を受けて現場を確認していたA,薄暗い袋小路には複数の気配。
「何かご用ですか,ポートマフィア」
袋小路に蔓延った闇から顔を出したのはポートマフィアの黒蜥蜴と銃を構えた黒服が居た。
「ご同行願おうか」
広津が威圧感のある低い声が袋小路に響く。銀が音もなくAの後ろから刀を首元に突き付けている。
「無駄な抵抗は辞めた方が良いぜ」
銃の安全装置を外して何時でも撃てるようにする立原。A一人に対して,二十人のマフィアを相手にしなければならない。
刀を突き付けられているのに躊躇なく前に歩き始めるA,首の薄皮が切れて其処から血が出る。黒い軍服の外套にジワリと赤が滲んだ。
「…はぁ」
興味無さげにため息をついた。
「勧誘ならお断りします…と
貴方達の首領に伝えておいて下さい」
フワリと周りの風景と溶け合うAの姿。黒服達が一斉に銃を撃つも弾丸は全てすり抜けてしまう。
「どこに行った!」
「彼処だ!!」
黒服の一人が上の方を指差す。其処は建物の屋上階,手摺の上に立っているAが居た。「アポ無しは迷惑です」と指を弾く。
その瞬間。ポートマフィアの構成員はガクンッと地面に傅いた。正確には押さえつけられていると云った方が良い。
地面に押さえつけられたマフィア達の中心には少女が一人立っていた。黒くてフワフワした髪の毛と紅玉色の瞳を持つ少女。───クラウィス
「主に手を出さないでよ…」
悍ましい怒りに冷や汗をかくマフィア。「暫く這い蹲っててね」と笑って云うクラウィスだが紅玉の瞳は据わっている。
「帰りましょう」
「はーい」
──────────────────
マフィアから逃れたAは元の姿に戻ったクラウィスに和菓子をあげていた。美味しそうに練切を食べるクラウィスを穏やかな目で見ているA。
すると後ろから声を掛けられる。
「Aさん」
「………。魔人さんが何のご用ですか」
何の感情も宿してない目でフョードルを見据えながら距離を取るA。
「以前,話した件についてですよ」
「無理です。貴方達の仲間にはなれません」
「おや………,其れは困りましたね」
一歩後ろに下がると,一歩此方に近付いてくるフョードル。Aはグッと脚に力を入れると思っきり地面を蹴って走り出した。
「あ!待ってください」
持ち前の俊足で逃走したA。フョードルは「今度こそ逃しませんよ」と不敵に嗤った。
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SKY理科グループ(プロフ) - 最高･･･ (2023年2月2日 22時) (
レス) @page48 id: 604fe2f924 (このIDを非表示/違反報告)
如月(プロフ) - 御影さん» 読者の逆鱗にも触れたのでね！きっと来世はナメクジですね！ (2023年1月22日 23時) (レス) id: 301f09f551 (このIDを非表示/違反報告)
御影(プロフ) - ぶりっ子は夢主ちゃんの逆鱗に触れたので当然の報いです(*^^*)。 (2023年1月22日 21時) (レス) id: e37802ecfa (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 初コメ失礼します！めちゃめちゃ面白くて、一話から一気に読んでしまいました…！『死なない程度にｺﾛします』の台詞で、「あ、あのぶりっ子終わったな」と思いました()さわらぬ神ならぬ、さわらぬ夢主に祟り無しですね…更新頑張って下さい！楽しみにしてます！ (2023年1月21日 23時) (レス) @page46 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
如月(プロフ) - フリーザ様かな？？？ (2023年1月9日 19時) (レス) @page38 id: 301f09f551 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御影 | 作成日時：2022年11月29日 9時
