恋（in×ar） 高校二年生・梅雨 ページ6
『異次元たんぺん歌集』に載せていた『×-dame-(tk×in)』始まりの三部作、その１
××
-ar-
6月22日、曇りときどき雨。
季節は梅雨。
だから雨なのも仕方ない。
降っては止んでを繰り返す、どんよりとした曇り空。
つられて、俺の心もどんよりした気分になっていた。
最近、いのちゃんが元気がない。
どうやら、ヒカと喧嘩しているみたいで…。
俺らの前では元気なふりをしているけど、
ふとしたときの表情が暗いのだ。
あんな顔、させれるのはきっとヒカだけなんだろうなぁ。
一限目の授業終わり。
机に座ってそんなことを考えながら、窓の外に目をやれば、
渡り廊下を歩く、いのちゃんと薮ちゃんが目に入った。
仲良く並んで歩く姿。
絵になる。
身長差がちょうどいい…。
いのちゃんの髪にゴミが付いていたのか、
それを薮ちゃんが取ってあげていて、
いのちゃんはえへへと照れくさそうに笑っていた。
やっぱ、可愛い…。
俺の前ではしてくれない、薮ちゃんにだけの特別な顔。
羨ましい…。
窓越しのいのちゃんに見とれていたら、
ー コツン。
って、頭の上から何か硬いものが降ってきた。
「ぃって。」
「有岡君、はい。これ、この前言ってたCD。」
顔をあげると、ちゃらいくせに無駄にイケメンな笑顔があった。
「痛いよ、高木…。」
頭をさすりながらそういえば、ごめんごめんと、
また無駄にイケている声で返される。
「あっ。伊野尾君と薮君だ。」
高木が渡り廊下の二人に気づいて軽く手を振れば、
それに気づいたいのちゃんが大きく手を振った。
「高木！！だいちゃ〜ん！！」
大声出すもんだから、周りの生徒みんながいのちゃん達を見ていて、
隣の薮ちゃんに、ぱしっとおでこを叩かれてた。
「痛いよ、やぶぅ…。」とでも言ったのだろうか、
ふてくされながら、痛そうにしているいのちゃんのおでこを、
薮ちゃんは今度は優しくなでなでしてあげていた。
遠いから、聞こえない二人の会話を想像してなんだか妬けてきた。
「いいなぁ〜。」
俺の独り言に、高木がぶはっと吹き出した。
「有岡君、本当、伊野尾君好きだね。」
「えっ！？そんなんじゃねーし！！」
突然の言葉に顔を赤くしたせいか、
高木はさらに笑い出していた。
「だって、なんか、いのちゃん可愛いじゃん！！」
むぅっと、子供みたいに唇を尖らせながら言えば、
高木は優しい目をしながら「そうだね。」って答えてくれた。
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みるみるみるきー(プロフ) - なんか、いい関係だわねー。男同士…うんうん。いやしの笑顔のタカキもよいです。 (2019年8月19日 11時) (
レス) id: a47283bf22 (このIDを非表示/違反報告)
ひびた。(プロフ) - ゆみさん» いつも読んでくださりありがとうございますm(_ _)m先ほど、メッセージの方に送付させていただきました。届いていない場合はお手数ですがこちらでお知らせいただければと思います☆よろしくお願いいたします＊ (2019年8月19日 1時) (レス) id: 5a12b48840 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ(プロフ) - すみません(>_<)パスワードではなく、パスヒントを教えて下さいですね！また、ひびた。さんのプロフィール欄に気付かず『ボード』にもメッセージを残してしまいました。すみません(>_<)よろしくお願いいたします。 (2019年8月12日 10時) (レス) id: 58cd24687a (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ(プロフ) - ×-dame完結おめでとうございます。楽しく読ませていただきました！過去作品『たんぺん歌集』が大好きで再読したいのでパスワードを教えて頂けないでしょうか？Twitterをしていないのでよろしくお願いいたします。楽しく (2019年8月12日 10時) (レス) id: 58cd24687a (このIDを非表示/違反報告)
ひびた。(プロフ) - こはるさん» コメントありがとうございますm(_ _)mメッセージにて、パスヒント送付いたしました☆前に送付したものと同じです(^ ^)メッセージが万が一見れない場合は、ご連絡ください☆ (2019年8月1日 0時) (レス) id: 5a12b48840 (このIDを非表示/違反報告)
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