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「えっちも、まだ、高木としかしてないよ。」
それを聞いて、俺が嬉しがるとでも思ったのだろうか。
得意げに、”エッヘン”とでも言いそうに、そんな発言をする。
裸で俺に跨ったまま…。
体をくるっと起き上がらして、伊野尾君を押し倒してキスをした。
「んぁ…急に…。あっ…。」
伊野尾君は、俺のことを一番にもしてくれなければ、
俺の言うことも全く聞かない。
けれど、俺の与える快楽には従順だ。
キスを少しでも深くすれば、
すぐに、反応し出す伊野尾君のモノ。
二人とも裸のせいか、立ち上がったそれが、
俺の下腹部に当たって、すぐに伊野尾君が 欲 情しているとわかった。
それにやや、冷ややかな目線を送る。
「へへへ。」っと、短く伊野尾君は照れ笑いをした後。
甘ったるい声で言う。
「高木、誕生日だから、もっかいして。」
首に腕を巻きつかせて、こてんと首を可愛く倒して言えば、
俺が断れないっていうのを知っているから…。
いいよ。
伊野尾君が求めるのならいくらでも。
伊野尾君の気がすむまで。
こんな全てを手に入れようとする
したたかで、強欲な伊野尾君とわかっていて、
君の求める快楽を与える続ける俺は、いわば”共犯”。
落ちるのなら。
ふたり一緒に。
「あ…ゃん…くっ…。」
「声、抑えないでよ。」
「だ…めぇ。もうすぐ、帰って…く…るから…ぁん!!」
お家の人が、誰か、そろそろ帰ってくるのだろうか、
声を抑えようと、必死に我慢している。
その顔も、色っぽくて好きだけど。
「大丈夫。雨の音で、聞こえないから。」
そう言って、ゆっくりとお互いの手を握り合えば、
また、可愛い声をあげ始めた。
むせ返る吐息の中、
快楽にとらわれて、意識が朦朧としている伊野尾君に
答えてはくれない、言葉を繰り返す。
「ね…。好き??俺のこと…んっ…伊野尾君、好き??」
「ゃぁ…ん!!…ふぁ…ぁ、…ぁ、ぁ、ぁん!!…ああ!!」
答えなくても、それでもいいよ。
どのみち、俺は、もう手遅れ。
無防備に善がるその姿に、
俺の意識まで飛びそうになる。
そう。
どのみち、
俺は、もう手遅れ。
伊野尾君なしではいられないから。
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「共犯」 椿屋四重奏
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みるみるみるきー(プロフ) - なんか、いい関係だわねー。男同士…うんうん。いやしの笑顔のタカキもよいです。 (2019年8月19日 11時) (レス) id: a47283bf22 (このIDを非表示/違反報告)
ひびた。(プロフ) - ゆみさん» いつも読んでくださりありがとうございますm(_ _)m先ほど、メッセージの方に送付させていただきました。届いていない場合はお手数ですがこちらでお知らせいただければと思います☆よろしくお願いいたします* (2019年8月19日 1時) (レス) id: 5a12b48840 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ(プロフ) - すみません(>_<)パスワードではなく、パスヒントを教えて下さいですね!また、ひびた。さんのプロフィール欄に気付かず『ボード』にもメッセージを残してしまいました。すみません(>_<)よろしくお願いいたします。 (2019年8月12日 10時) (レス) id: 58cd24687a (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ(プロフ) - ×-dame完結おめでとうございます。楽しく読ませていただきました!過去作品『たんぺん歌集』が大好きで再読したいのでパスワードを教えて頂けないでしょうか?Twitterをしていないのでよろしくお願いいたします。楽しく (2019年8月12日 10時) (レス) id: 58cd24687a (このIDを非表示/違反報告)
ひびた。(プロフ) - こはるさん» コメントありがとうございますm(_ _)mメッセージにて、パスヒント送付いたしました☆前に送付したものと同じです(^ ^)メッセージが万が一見れない場合は、ご連絡ください☆ (2019年8月1日 0時) (レス) id: 5a12b48840 (このIDを非表示/違反報告)
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