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「じゃ、俺は行くわ、って、おい!!」
傘立てから立ち上がり、帰ろうとした薮くんの腕を伊野尾くんが掴んだ。
「だめだよ!!今日は五人でカラオケ行くんだから。」
「はぁ??」
「ほら、行くよ。高木も行こう。」
細い腕からは想像もつかないような力で薮くんを強引に引っ張って行く。
「聞いてないぞ」って言いながらも素直に一緒に歩いて行く薮くんと
伊野尾くんの後を追った。
すぐに廊下の先で、満面の笑みで大きく手を振る有岡くんが見えた。
その横で、小さく手を振っている光くんを見つけた薮くんはちょっとだけ動揺してたけれど。
なんだかんだで、仲良く五人歩く帰り道。
有岡くんと光くんに挟まれ前を歩く薮くんは、もういつも通りの顔をしていた。
「高木、なんか嬉しそうだね。」
「へ？だって、久しぶりじゃん、五人で遊ぶの。」
隣で微笑む伊野尾くんに微笑み返せば、
前の３人に気づかれないように、そっと指と指を絡ませて来た。
「今日は五人だけど。次は二人で。ね。」
「・・・。」
あれ？ちょっと残念そうにしてたのバレてたのかな？
反則級の上目遣い。
か、可愛い…。
前を歩く有岡くんに呼ばれ、絡まっていた指を離し、伊野尾くんは駆けていく。
その後ろ姿も超絶可愛い…。
「お〜い、たかき。お〜い。」
「光、相手にするな。そいつはただの色ボケだから。触ると妊娠するぞ！！」
「へっ？？何？こわっ。」
好き放題言われているけれど、
そんなこともう気になんないくらい伊野尾くんが可愛い。
あぁ、今すぐにチューしたい。
いや、それだけじゃ収まんないだろうから、
禁欲を約束してしまった今、それすらできないけれど。
勢いでカッコつけてしまった数日前の自分を殴りたい。
tk「あぁ、俺、耐えられるかなぁ。爆発しそう。」
hk「えっ？？なに？？欲求不満？？マジで怖いんだけど。」
yb「光、気にするな。とりあえず、高木の隣から離れろ。」
ar「ねぇねぇ、カラオケの前にボーリングしよう。」
in「いいねぇ。」
yb「そうだな、それで高木の色々発散させよう。」
tk「いや、まじ、俺のこと変 態扱いするのやめてくれる。」
伊野尾くんが笑っていて、その両脇に言い合いしている光くんと薮くんがいて。
はしゃいでいる有岡くんと俺がいる。
いつも通りの日常が、やっと戻って来た気がする。
バカばっかりやっているけれど、愛おしくて大切な日常が。
明日からは夏休み。
俺の好きな夏はまだまだ始まったばかりだ。
END
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ひびた。(プロフ) - みほさん» だらだらと書いていたにも関わらず、優しいお言葉ありがとうございます(T ^ T)嬉しい限りです！！これからも、そのようなお言葉がいただけるのであれば低速ながらも書いていこうと思えました！！ありがとうございます！！ (2019年7月7日 0時) (
レス) id: 5a12b48840 (このIDを非表示/違反報告)
ひびた。(プロフ) - Yokoさん» ながながとしたお話でしたが、着地はなんとかできました！！夏休み中は解禁されるかどうかは未定…続編もぼちぼちで、進めていきますので、よければまた遊びにきてください（＾∇＾） (2019年7月7日 0時) (レス) id: 5a12b48840 (このIDを非表示/違反報告)
みほ(プロフ) - すごく素敵なお話でした。2人の思いが通じあって良かったです。ありがとうございます。最近、ゆといのも好きなのでたんぺん歌集の方も時々読み返させていただいています。ひびた。さんのお話大好きです。 (2019年6月26日 9時) (レス) id: e343fdfaf1 (このIDを非表示/違反報告)
Yoko(プロフ) - わあああ！涙！なんて爽やかなENDでしょう！よかったね�睫擇�ん！始まりはちょっと間違ってたかもしれないけど、ちゃんと青春真っ盛りの爽やかカップルに着地ですね！明日からの夏休み中に禁欲は解除されるのかな？ワクワク！ (2019年6月23日 23時) (レス) id: 1ec0dcf065 (このIDを非表示/違反報告)
ひびた。(プロフ) - Yokoさん» 伊野尾さんちにたどり着くのに、どんだけかかっとんねん！！聖闘士星矢か！！っというツッコミを自分でしてました。お待たせしておりますm(_ _)m (2019年6月2日 22時) (レス) id: 5a12b48840 (このIDを非表示/違反報告)
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